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SWORD スナイパー 4WD 

特徴

この恐慌とも言える不景気の中、業界の救世主的存在としてゴルフショップの売り上げに貢献してきたSWORDスナイパーXシリーズの後継機種。スナイパーXはその高い飛距離性能が口コミで広まったことをきっかけとして、現在では認知度もうなぎ昇りといえる。
本作は前作よりさらに易しさの向上に努め、出来るだけ初心者に配慮した設計となっている。
基本仕様は46インチと長尺で、飛距離性能を最優先している。
また一目でカタナゴルフとわかるクラウンのグラデーションが目を引く。ジャパンゴルフフェアでもこのクラウンデザインのおかげでカタナゴルフのブースは随分と盛況だったようだ。

飛距離

まず、46インチでありながら総重量280g台、スイングバランスもD0前後になっており、比較的違和感なくクラブを振りきれることが出来る。これはヘッドやシャフト自体が軽くても十分な強度を保てるようになった進化の結果ともいえよう。
以前、テーラーメイドのバーナーシリーズが、D4〜D5のバランスで長尺にし飛距離性能を稼いでいたのとは対照的である。後述するがターゲット層をアベレージヒッターに限定すればこちらの方が結果が良いことは言うまでもない。
さて、実際にヘッドスピードを測ってみると、確かに数値として2〜3m/sほどは上がる。これはローヘッドスピーダーからプロまで同様であった。プロの打った球は上に突き抜けるように上がって前に伸びることがなかったが、ロフトとヘッドスピードがマッチすれば(46m/s程度まで)飛距離は大幅に伸びる可能性がある。
方向性に目をつぶってもとにかく飛距離を出したいプレイヤーは試してみる価値がありそうである。

やさしさ

スナイパーXよりもさらにシャローフェースになって投影面積も大きく感じるが、46インチの長尺であるため違和感はない。ダウンスイングでヘッドが落ちてくるのをゆっくりまってやる忍耐力が必要ではあるが、つかまりも良く、スイートスポットも広い。
ただ、ヒール側でヒットすると飛距離が極端に落ちる。その分トゥ側であればほとんどは問題がない。
純正シャフトは比較的大きくヘッドをねじるため打ちこなすためには一定のコツが必要だが、何といってものどから手が出るほど欲しい「あと5ヤード」のためには、ある程度の努力は必要と言えるのではないか。

操作性

試打データを集めていくと、打感は決して柔らかいとは言えないが(むしろ硬い部類に入る)球の食いつきは良く、全く操作不能というわけではないことが分かった。 通常このパラドックスはヘッドに通常とは違う新機能が備わっている時などに発生しうるが、なるほどよくよく調べてみるとメーカーいわくヘッド全体がたわんでボールを押しだすという。このたわんだ時のタイムロスがまさに食いつきの良さということになるのだろうか。 ヘッドの捕まりが極端に良いためにプレイヤーの自由自在に思いのままとは行かないものの、よく我々が表現する「糸の切れたタコ」状態になるような感覚はない。ボールの回転数が極端に多いわけでもないことも、プラス評価につながった。 注意点としては、上級者が普通にフックを打とうと思うと左に巻く球が出やすい。

構えやすさ

クラウン正面にあるこの手裏剣のようなグラデーションは、賛否両論意見が分かれるところではあろう。好みの問題とも言えるが、ブリヂストンのニューV−iQのような飽きの来る安っぽいクラウンデザインではないと思う。実際にスタッフプロ数人の意見も同様であった。
ただ、フックフェースに関してはもちろんマイナス評価になることだけは伝えなくてはならない。長尺にした分の補正はライ角だけでは間に合わなかったようだ。
ヘッドの形状自体は全く問題ないほどオーソドックスである。

打感

打球音自体はどちらかというと鈍く大き目。パカーンという音はあまり品のある類のものではない。
前述したように、ヘッド自体がたわむせいかどうかはわからないがボールを捕らえてから若干のタイムラグのあとにボールを押しだすような感覚があり、プレイヤーを不快にさせることはないように思う。
それよりも純正シャフトが少し頼りなく中折れ感が出ることを指摘するレポートが多かった。ただ46インチでバランスをこれだけ抑えるためにはギリギリのラインなのではないかとも思う。

適性H/S

まず、適応は47m/sまでとしたい。それ以上となると、ロフトのバリエーションがないこととシャフトがこのクラブの設計のコンセプトについてこれない事がその理由である。
その代わり、とくにローヘッドスピード層のプレイヤーならば一度は試してみたいクラブであると言えよう。出来れば正確なヘッドスピード測定機を携えて、マイドライバーと打ち比べてみたい。度肝を抜くような一発を体感できるかも知れない。

推奨スペック

今のところは純正シャフトのみの展開となっているので、選択肢はない。ヒットモデルとなったスナイパーXも同様であった。つまりヘッドはオリジナルシャフトとの一体設計であり、他のシャフトとの組み合わせではバランスや重量の面でディスアドバンテージとなる可能性があるからという理由であろうか。

デザイン性

まず、塗装などの仕上がりは非常に丁寧であり、USメーカー、とくに逆輸入モデルとは比べ物にならない。ゴールド塗装の耐久性については経緯を見守ろうと思う。
言わずもがな、デザイン的には奇抜であり仰々しさは否めないものの、これがカタナブランドの代名詞とも言えるので、あとは好みに任せたいところである。
もともと大きなメーカーではないので、どこか目をひくようなデザインでなければ群雄割拠のゴルフ市場でテリトリーを築くことは出来ないのだから。
クラブ性能レーダーチャート
※飛距離の基準について
 H/S 42m/s以下の方
 H/S 43〜46m/sの方
 H/S 47m/s以上の方
Fitting Map
※Fitting Mapでは、各要素のが縦に一直線に並ぶほどバランスが良い設計とみなされます。

総評

どこからともなく風の便りのように噂として広がった類の情報は、メーカーが仕掛けたプロパガンダとは違って消費者に有益に働くことが多い。このカタナゴルフを噂のクラブに押し上げたのは間違いなくこの飛距離性能の高さである。
とにかく飛べばいい。 ゴルフの本質とはかけ離れているが、人々がゴルフに魅了されるのは人よりも1ヤード飛んだという満足感のためだとも言える。このクラブはそんなゴルファーのニーズを正面から受け止めている。
これだけの高品質商品を市場に安定供給できるのはやはり日本のゴルフメーカーだけであると思う。これからも起爆剤として日本のゴルフシーンを盛り上げてもらいたいものである。

ギア情報

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