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 タイトリスト
 907 D2 ドライバー  (SLE適合モデル)






シャフト Diamana S73
ロフト角(°) 8.5 9.5 10.5
シャフトフレックス S
ヘッド体積(cc) 460
ライ角(°) 57
長さ(インチ) 45
クラブ重さ(g) 324
シャフト重さ(g) 69
スイングウエイト D4
シャフトトルク 3.2
キックポイント 中元調子



シャフト ROMBAX 7X07
ロフト角(°) 8.5 9.5 10.5
シャフトフレックス S
ヘッド体積(cc) 460
ライ角(°) 57
長さ(インチ) 45
クラブ重さ(g) 326
シャフト重さ(g) 74
スイングウエイト D4
シャフトトルク 3.2
キックポイント 中調子



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ゴルフショック

907シリーズの中で、これまでのタイトリストを踏襲しているオーソドックスな形状のモデルがこのD2。シャフトはメーカー純正シャフトを採用せずにランバックスのXシリーズとディアマナSシリーズをラインナップさせている。

このどちらのシャフトの装着モデルにも共通することだが飛距離性能は高いとは言えない。多くの試打レポートやプロスタッフの統一した意見では、決して飛距離アップを目的にして作られたモデルではない。

もちろん前作より飛距離が劣っているというわけではないが、クラブの開発競争が激化する中、少しでも飛距離性能をアップさせない事には取り残された存在になってしまう。

特性としては、球離れが遅く、ボールの初速が思ったより伸びない。さらにランバックスXシリーズもディアマナSシリーズも方向性重視のシャフトで、ヘッド、シャフト共に弾きの良いタイプではない。

重心距離が長めで飛距離アップに貢献しているように見えるが、実際に効果は殆ど無いようである。


これまでのタイトリストより若干であるがシャローフェースに設計されており、実際に構えてみると安心感は充分。スイートスポットも広く、ヘッドを押し出す感じが強い。

ただフェース角はストレート〜2度ほどオープンであり、重心距離が長いことも手伝って決して捕まりが良いとは言えない。初心者が手を出せる代物ではない。

ヒールでヒットするとヘッドが回転してしまい左にまっすぐ飛び出し距離も出ない。対してトゥ側では比較的飛距離も落ちず、ミスに寛容な特性を示す。

ボールは上がりづらい。

ヘッド自体はローリングしずらく、シャフトもトルクが極端に絞られているわけではないので、上級者には扱いやすいだろう。

手首が走ってしまっても鈍い特性がそれを補正してくれる感じ。スイングプレーンの安定しているプレイヤー、ヘッドスピードの速いハードヒッターにはことさらに相性は良い。

例えばインパクトで右に押し出しそうな感じがして、あわてて手首を返してみても、殆ど効果はないだろう。

D1よりもさらに球離れが遅いように感じる。




ヘッドカラーはグレーだが、若干色が濃くなっているような気がする。あるいは塗装技術が向上しているのかもしれない。

構えてみた感じは洋ナシ型で、これまでのタイトリストと殆ど変わらず。トゥ側のボリュームが大きく、タイトリストユーザーが安心できる形状。

ヘッドの座りもよく、シャローフェースだが若干オープンフェースに設計されている為、上からみるとフェース面が大きく見えやさしさを演出する。
しかしボールを捕まえたくないプレイヤーは当然構えづらい。


打感は鈍く、ボールを押していく感じが強いが、打球音は若干金属音が混じった絶妙なフィーリングで、こちらはスタッフの殆どはプラス評価であった。

特に芯に当たった時の感触は素晴らしく、それだけでゴルフの楽しさを再認識させてくれよう。



昨今のドライバーは、各社メーカー純正シャフトがラインナップされており、その殆どは表示より0.5〜1フレックス柔らかめであるので、その感覚に慣れているプレイヤーは、単体シャフトを採用しているこのドライバーはハードに感じるだろう。

ボールは上がりづらく、極端に捕まりも悪い。少なくとも45m/s以上なければ手を出さないほうが賢明。打てないことはないだろうが、ただでさえ秀でているとは言い難い飛距離が、さらに低下してしまうだろう。





ランバックスXシリーズとディアマナSシリーズの一番大きな違いは弾道である。ランバックスはしなり系シャフトながらボールの回転数が若干多めで弾道が高い。対してディアマナはライナー性の球筋になりやすい。

各シャフト共に重量のレパートリーが多いので体力にあったモデルを選ぶことが肝要である。


ランバックスXシリーズ  インパクトでロフトが寝てしまう人やレベルブローでヒットするタイプのプレイヤー向け

ディアマナSシリーズ   インパクトでロフトが立つ傾向の人やダウンブローでボールの回転数が安定しないプレイヤー向け








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907D2は、これまでのタイトリスト同様オーソドックスな設計に徹底し、あくまでも今までタイトリスト製品を使用してきたユーザーへ配慮したモデルと言えよう。

905シリーズが400ccであったことを考えると、60ccの差は大きいと言えるが、各種メーカーは軒並み460ccを発表済みであることを考えれば一歩遅れを取っている。

性能的にはほぼ前作と変わらず、ヘッドの容量アップによるやさしさ、スイートスポットの増大以外は新しい進歩は特に見当たらない。タイトリストもその点をよく理解している故に、老舗の保守的メーカーとしては異例といえる、斬新な設計の907D1を発売したのかも知れない。

性能のグラフを見てもわかるとおり、飛距離性能がイマイチである以外はバランスの良いモデルとなっているだけに、次回は何かしら新しい機能を開発し、欠点を補正していってもらいたい。


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