HOMEランキング・ドライバー部門GPM TOUR 420 パワースリット

 ジオテックゴルフ
 GPM ツアー 420 パワースリット


番手
ロフト角
ライ角
重さ
フェイス角
フェイス高
体積
1W
8.5
58
198
S2.5
57
420
1W
9.5
58.5
196
S2
57
420
1W
10.5
59
196
S1.5
57
420

SS高
SS距離
重心深度
重心距離
重心角
M.I(左右)
M.I(上下)
33.6mm
23.2mm
32.9mm
36.9mm
18.9度
4099gcm2
2316gcm2
ホーゼル外径
ホーゼル内径
製法・素材
仕上
12.5m/m
9.0m/m
6-4チタン合金(本体)1.2gアルミニウム・ウェイト、3.3gステンレス・ウェイト(ソール)
黒塗装(クラウン)、黒メタリック塗装(サイド・ソール)、CNC加工(フェイス)、サテン(フェイス、ソール)

上記の値は、1W(9.5°)

・推奨ショップ
(RatingGate認定ショップ)



前作では卓越した飛距離性能で、長くランキングトップにいたGPMシリーズ。今回のパワースリットは、平均程度の飛距離にとどまった。

パワースリットの影響だろうか、ヘッド自体の剛性感が強く、ボールを叩きにいって芯に当たった時は、前作に負けない飛距離をもたらすが、オフセットヒットした時、特にヘッドのネック側に当たった時は、飛距離が落ちてしまう。

反対に、ヘッドのトゥ側、およびフェース上部でボールを捕らえた時には、高弾道、低スピンの重い弾道で飛距離が伸びる。ただし、ある程度ヘッドスピードがないとボールが上がってくれないので注意が必要。

上級者向けのスペックだが、球離れが速いこともあって、スイングの技術でボールを飛ばすタイプのヘッドではなく、普通に振ればある程度飛距離の出る弾道を得ることができそうだ。



前作より軟化傾向にあるというメーカーの触れ込みだが、やはりある程度ヘッドスピードが無いとボールが上がってくれないので、やさしくは感じないだろう。

ヘッドの下部からネック側にはスイートスポットは無く、こちら側に当たると、飛距離、方向性、共にロスする。(これはデータ上の重心距離とは、相反する結果となった)

ヘッドのトゥ側に当たると、ギア効果でボールは右に飛び出すが、ドロー回転がかかってフェアウェイに戻ってきそうだ。

意外なことに8.5度以外はボールのつかまりは悪くない。


重心距離は37mm程度と短めで、ヘッドのレスポンスは速いが、球離れが速い分ヘッドが走ってしまうこともあるだろう。

低反発ながら、ヘッドの剛性感が強く、コントロールしやすいとは言えないが、例えばティを若干高くしてトゥよりに構えればヘッドの特性上からドロー回転になりやすいなど、ヘッドの特性を良く研究することで、ある程度まで工夫することが出来そうだ。


スライス2度前後という、GPMのトレードマークのフェイス角は健在で、ヘッドの形状も素晴らしいの一言に尽きる。

実際に構えてみた感じは、とても簡単そうなクラブには見えないが、どっしりとしたシルエットや、ヘッドをソールしてみたときの座りも申し分ない。

これだけつかまりが悪そうでも、実際にはオーソドックスな特性であることは、驚きに値する。まだまだ大手日本メーカーの多くは、ここまで出来ていない。


前作でも、シャフトのチョイスによって打感が硬くなることは言及していたが、今回はその傾向にさらに拍車がかかっている。試打スタッフの感想は全て一致している。

柔らかい打感を求めるならば、中〜元調子のシャフトでさらにハイトルクなものをチョイスするか、柔らかいスピン系のボールを使用するしかないだろう。



ロフトは10.5度まであるが、やはりそれなりのヘッドスピードが必要。8.5度のモデルはつかまりも悪く球も上がらりにくいので、間違っても背伸びはしないように注意したい。

前述したが、10.5度、9.5度に関しては、ボールのつかまりは悪くないのでスライサーの人も心配は要らない。





前作ではマッハラインPROTOシリーズを推奨していたが、今回のGPMパワースリットに関しては、試打プロスタッフの総合的な意見として、もう少しスピード感の無いモデルを適用したい。
最新のランバックスXシリーズ、ディアマナ(青)など、粘り感のあるシャフトがしっくりするだろう。純正のGPMツアープロフォースByマミヤは、トルクが絞ってあるので元調子と言えどもハードヒッター向き。


ランバックスXシリーズ

ディアマナSシリーズ(青)


PMツアープロフォースByマミヤ









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GPMシリーズは、これまで比較的廉価な価格帯でありながら、大手メーカーには無い卓越した総合性能を達成してきた。

今回のGPMツアー420パワースリッドに関しては、前作から5ccアップにとどまっており、パワースリットの他はあまり新しい機能は見当たらない。どちらかというとマイナーチェンジという印象が強い。

総合的には軟化傾向にあり、ボールの捕まりが多少よくなっている。フィッティングマップに関してボールの上がりやすさは同数値ながら、実際に比較してみると若干こちらの方が高弾道になっている。(これが総合的な易しさとは結びつかない事も多いが)

打感に関してはこちらの方が硬い感じが強く、前回は飛距離最優先でマッハラインPROTOを推奨していたが、新モデルはRatingGateとしては中〜元調子のスペックを選択すべきとしている。

殆どのゴルフメーカーが、アスリートモデルでも460ccをメインに構えているのに比べて、GPMが小ぶりなヘッドにこだわるのは、やはり飛距離に対するこだわりからであろう。

今回は、同時期に試打を行なった、ジオテックGTシリーズの結果がすこぶる良好であった為に、前回のような卓越した性能という印象は薄くなってしまったが、それでもグラフを見ればわかるとおり、特にヘッドスピードの速いプレイヤーに対して廉価で性能の良いクラブであることは言うまでも無い。









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