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ヘッド素材 フェース:チタン(Super-TIX® PLUS for XXIO)
ボディ:811チタン+SUSウエイト
ヘッド製法 フェース:鍛造
ボディ:真空精密鋳造
仕上げ 高輝度メタリックブルーグリーン グラデーション塗装
ミラー+サテン+ビーズショット仕上げ
バッヂ:ネイビー

  #1
ロフト角(°) 8.5 9.5 10.5 11.5 12.5
ライ角(°) 58
ヘッド体積(cm3) 460
クラブ長さ(インチ) 46
バランス (1) D2(S) D2(SR) D1(R) D1(R2)
(2) D2(S) D1(R)
クラブ重量 (g) (1)R 282
(2)R 291
●クラブ:MADE IN JAPAN
●オリジナルヘッドカバー付(MADE IN CHINA)
●12.5°特注は2010年3月受付開始予定
※バッヂとグリップの色が選べる「カラーカスタム」を2010年2月より受付開始予定です。




実物を見てびっくりされた方も多いだろう。2010年モデルはフルモデルチェンジの年である。ヘッド形状が大きく変わって円盤型となり重心が大きく後ろに移動した。

フェースやシャフトに関してもゼクシオ専用に設計されたモデルであり、丁寧に、かつ慎重に作り上げられていることがわかる。

シャフトのツートンカラーは視覚的に出来るだけ短く見せようとデザインされたもの。

今作の一番の売りはオートパワーインパクト。インパクト前にヘッドの後方部が下にさがりインパクトロフトが大きくなり、まるでアッパーブローで打つかのようにスピン量の増加を抑えて打ち出し角を高くすることに成功したという。



メーカー発表ではヘッドスピード40m/s相当で5ヤードの飛距離アップを実現したというが、実際の試打ではヘッドの飛距離性能に差異は感じられなかった。ゼクシオご自慢の、 ~打つだけでアッパーブローの効果が得られる~ という新機能も、実際に試打してみるとああそんなものなのかと思う程度。

とはいってももともとよく飛ぶゼクシオの事であり、他社メーカーのプロパー品に比べると飛距離性能は高い。

今回シャフトレングスが長くなり46インチとなった。実際に打ってみるとやはり長尺化の影響は出て来ており、力がない人には少ししんどいかもしれない。もし前作のドライバーでまだ多少体力に余裕があるな、もしくは少しシャフトが頼りないな、と感じている方にはヘッドスピードアップが望めるだろう。


直進性は向上がみられる。ヘッド形状からくる高慣性モーメントの感覚もよく感じられるし、なによりシャフトとのトータルバランスが素晴らしい。

余計な癖が殆ど感じられないほどノーマルな仕上がりとなっていることで、結果的に易しいクラブに仕上がっている。

ゼクシオが売れる大きな原因はここにあるといっても過言ではない。

ちなみにボールのつかまりは中程度。スライサーにとっては注意が必要。



シャフトの主張が強く、飛距離性能を優先させれば当然操作性は落ちる。実際に球離れも早く感じ、なおかつヘッド挙動はのんびりしているために操作性は悪い。

特に高低の打ち分けは苦手でショットメーカー向けではない。

重心距離は短めで、フェースの真ん中でヒットすると重心の先で当たっていることになり、ギア効果が生じドローになりやすい。



長所は重心が後ろに下がりシャローフェースになった分投影面積が大きくなった事であるが、形のいびつさはごまかしようがない。さらにフックフェースがかまえづらさを助長させているため、この形状を受け入れられない人も多いのではないか。

頭打ちになったヘッド性能をなんとか伸ばそうと試行錯誤を繰り返した上にたどりついた形状は、多くのプレイヤーの許容範囲ギリギリのラインにある。



打感は前作と変わらず甲高い金属音は健在。ゼクシオユーザーは満足出来るものであると思う。

ただし若干ボケる感覚がある。これは重心位置が深くなってヘッド形状が扁平になったためであろうが、この程度のボヤケ感ですんでいるのは音をコンピュータで解析するダンロップの技術力によるものであろう。




毎回メーカー発表とRatingGateの分析で意見が食い違うところであるが、今回もまた補正を加えなければなるまい。いったいMP600MのRフレックスでヘッドスピード33m/s~とはずうずうしい。。ヘッドスピードが落ちて飛距離性能に悪影響が出るのは目に見えている。そんなに欲張らなくても十分ターゲット層全てをカバー出来るスペックを備えているであろうに、自分で評判を落としているようなものである。

RatingGate推奨の適性ヘッドスピードはこちら

目安適応ヘッドスピード
(1)新・ゼクシオ MP600 カーボンシャフト
S 43m/s ~ 47m/s
SR 41m/s ~ 45m/s
R 37m/s ~ 42m/s
R2 32m/s ~ 38m/s
(2)新・ゼクシオ MP600M カーボンシャフト
S 44m/s ~ 48m/s
R 40m/s ~ 44m/s
ヘッドスピードの基準はドライバー使用時の数値



軽量級シャフトと重量級シャフトの2つをラインナップさせているが、今作は46インチであることに注意しよう。どうしてもゆったり大きく振らないとヘッドがダウンスイングで遅れてくるので、今までと同じ感覚で振りたい人には軽量級シャフトの方がよい。

ただ、重量級シャフトといってもそれほどハードな設定ではなく、これまでのゼクシオが少し物足りないなと思う程度の人であれば十分使いこなせる。









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ゼクシオの新モデルが発売されるころになると、日本全国のゴルフショップはその挙動に神経質になる。未曾有の不況化において多くのゴルフショップの売り上げは2年に1度のゼクシオ新モデルの出来に大きく左右されるからである。

今回の6代目ドライバーの形状を一目見たショップ関係者はさぞかし肝を冷やした事だろう。オーソドックスさからかけ離れるようなヒットモデルのフルモデルチェンジは売り上げを大きく落とす可能性が高いからである。

実際に2010年1~2月の販売実績ではドライバー部門で3位に転落している。大きく変わった形状のゼクシオに対してユーザーが様子をみて買い渋っているのだろう。


しかしご安心されたし。6代目ゼクシオも総合性能は極めて高い。プロパーモデルのなかでは抜群の打ちやすさを誇り、頭打ちかと思われているヘッド性能をまだまだ引き上げている。

今までクラシカルな設計を崩さなかったゼクシオがこのように重心を深くしたクラブを発売したことは、高慣性モーメントタイプのヘッドがこれからの主流になることを見越しているのかもしれない。思い返してみるとダンロップはゼクシオREVOの発売によって異型ドライバーがゼクシオブランドで市場に受け入れられるかどうか試していたのだろうか。結果として期待されるような売り上げを上げることができなかったものの、ある種の手ごたえを感じたのだろう。以上の経緯を経てこの新・ゼクシオの発売となったようだ。


ちなみにダンロップのHPは情報量も少なくデザインセンスも悪いが、ゼクシオの特設ページが別に設けてある。こちらはウェブデザイナーによってしっかりと作成されており、インフォメーションも豊富である。興味がある方は一度訪れてみると良いだろう。

また、ダンロップスポーツはこのたび中国、香港に販売子会社を設立した。ホンマゴルフが中国ファンドの手に渡った今、日本最大手ブランドの中国における砦として、活躍を期待したいところである。


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