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 YAMAHA
 V202 inpresX ドライバー
   
 
 

プロパー商品としては最高の性能。本気で上達を目指す上級者にピッタリ。



  
ロフト角(°) 9 10
ライ角(°) 59.0
フェース角(°) 0
ヘッド体積(cm3) 445
重心距離(mm) 38.0
シャフト GRAPHITE DESIGN TourAD LV-6 VersionII
シャフト硬さ S SR
シャフト重量(g) 64 62
シャフトトルク(°) 3.6 3.7
シャフト調子 先中
クラブ長さ(インチ) 46.0
バランス D2 D1
総重量(g) 308 306
構造 ELF鍛造チタンカップフェース
KS100チタンボディ
 


ヤマハの上級者用ヘッドに長尺を組み合わせたモデル。特に新しい機能はないが、網目のケミカルミーリングクラウンのたわみとGD社開発の新シャフト飛距離を伸ばす。

以下メーカーHP抜粋

  • GRAPHITE DESIGN社製長尺専用に開発されたシャフトを先行採用。
  • コントロール性に加え、さらに大きな飛びを目指して叩きにいける長尺46インチ。
  • パワー ケミカルミーリング クラウンにより強弾道を実現。
  • 新開発のリブパターンを採用し、反発エリアをさらに拡大したアルティメット フェース。



一発の飛距離は高い。ボールも重くまっすぐに粘り強く飛んでいくようで、、何より玄人好みの一瞬止まって見えるような強い弾道が持ち味。

ただスイートスポットは極端に小さい。油断するとプロレベルでもすぐミート率が1.3程度まで下がってしまう。

そのかわり本当の芯で捉えると1.55程度まで上がる。この数値は大手プロパー商品としては殆ど見ることがない数値である。

玄人が、自分の実力で飛ばしたと実感できるような仕上がりと言えるだろう。



難しい。ただ本当にオーソドックスな設計なのでヘッドの性能にスイングを合わせるような難しさはない。

捕まりもよくはないが極端に右に飛び出すという訳ではなく、上級者であればあるほど安心してフェードボールを打てる。



これまでも多くのヤマハインプレスシリーズを試打してきているが、相変わらず操作性は素晴らしい。ヘッドのみに関しての評価ではあるが、七色の球がプレイヤーのスキルに合わせて自由自在に打てると言っても過言ではない。特にボールに横の回転をかけることは得意で、フェースのインパクトポイントを横に数センチずらせば、期待した通りのヘッド挙動になりスライス、フックをかけられる。

もちろん玉離れが遅いことも影響している。粘り強く球を押し出すそのフィーリングは、プレッシャーのかかった場面ではより強い味方になってくれるだろう。

また重心深度は37mmで姉妹モデルのZ202よりも3mm程短く設計されている分手元での微細な小細工にも比較的俊敏に反応してくれる。


 
ヘッドは極めてオーソドックスな丸型で上級者であればあるほど評価が高くなるだろう。

ヘッドの座りも申し分ない。無造作にヘッドをソールしても、フェース角はは限りなく0°に近くなるようにデザインされている。

特筆すべきはプレイヤーの身長、体格に合わせて多少フラットやアップライトに構えてもフェースが色々な方向を向かないことである。特定のプロだけでなく多くの試打プレイヤーの意見をフィードバックさせた結果であると思う。



低くこもった音であるがその中にも爽快感を感じるのがヤマハの魅力である。

スイートスポットは見た目のど真ん中よりも若干外側にありここで打つと打感は少しぼけてくるが飛距離が高いのもその場所。出来れば芯を食った時に最高の打感が得られる様にしてもらいたい。




Zシリーズ、Vシリーズと共に明確な住み分けが出来ており、このVシリーズは45-52m/s程度としておきたい。

ここで注意したいのは、ツアーモデルは45インチ、通常モデルは46インチであるということ。スイングリズムが早くて大きくゆったり触れない人は、例え基礎体力がなくてもツアーモデルが合うこともあるだろう。




LV-6は少しシャープな感じがでてくる。

上級者はある程度自分にあったシャフトを把握しているだろうから好きなものを入れれば良いだろう。ただヘッドはかなり敏感な挙動を示すことを忘れてはならない。

長尺用ならファイヤーエクスプレスなどもおもしろい。


 
日本人の玄人好みのオーソドックスを追求している。

ソールデザインも華美な装飾はなく塗装も丁寧。プロからも評価が高い。

一点、残念なのは純正シャフトのLV-6のカラーがヘッドにマッチしていないこと。純正で設計しているのだからもう少コンセプトを統一してもらいたかった。









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【2012NEWモデル】ヤマハ
インプレスX V202 ドライバー

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今回の試打における大きな収穫の一つはヤマハというメーカーが、大手メーカーの中では一般的に店頭に並ぶ商品とプロに支給するモデルとの差異が極めて少ない希少なメーカーであることがわかったということである。それはヤマハが今まで商品を丁寧に、大切に開発、製造してきた証拠に他ならない。

懸念として、今回のモデルは標準スペックを46インチにしヘッドの投影面積を小さめに設計しているのでヘッドが小さく感じてしまうことが挙げられる。もちろん操作性ややさしさなど多くの要素に負荷をかけるが、このご時世で飛距離を追及しない訳にはいかなかったのだろう。

それでもヤマハの示すデータは誠意のあるものである。ヤマハHPにある飛距離組み合わせ表を見てもらいたい。ヘッドスピード45m/sで飛距離260ヤードと想定している。飛距離性能の高いヤマハのドライバーでもこの程度なのだ。信じられないような飛距離を唄う誇大広告であふれているゴルフ業界の中で、堅実さ、誠実さを主張しているこの姿勢こそが本来のあるべき企業の姿ではないだろうか。



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