2013年度から300ヤードスプーンとして有名になったキャロウェイのXホットシリーズの2代目ドライバー。価格も決して高くないのでキャロウェイファンとしては購入意欲も刺激されそうであるが、トータル性能としては極上というわけではない。
まず長所から。最も特徴的なのはメーカーが主張するスイートスポットの広さであり実際の検証の結果もかなりスポットが広い印象であった。オフセットヒットしても飛距離のばらつきが少ないことは確かである。キャロウェイの設計は長年のデータの蓄積からかなり完成度が高い。
短所としてはニュートラルな設計のクラブではなくいわゆる癖のあるドライバーであるということ。まず座りが悪く、ニュートラルポジションでもボールの後ろにフェースを置くとフェース角は開いて見えてしまう。初級者であるほど非常に構えにくいドライバーと言える。
さらに純正シャフトはボールが逃げやすくスライサーには合わない。ライ角をフラット(57°前後)にして何とか捕まりを良くしようとしているが補正しきれていない。販売員の「簡単に飛ばせるクラブですよ」の声に騙されて購入すると失敗する人が多く現れるだろう。
XHOTシリーズの300ヤードスプーンは非常に完成度が高いので、期待していた分少し肩すかしを食った感じだろうか。モデルチェンジのスパンが短いキェロウェイならではの、まだ成熟しきっていないドライバーの代表と言えるだろう。
なお、大手ショッピングサイトなどではヘッドのみの販売→
【X2HOT】も行っているので、興味のある人はそちらを覗いて見てもよいだろう。