前作のD-1は最高評価であったが今回は評価を下げた。試打前はRatingGateスタッフの期待が高く準備も入念に行い当日は大掛かりな試打となった。しかしながらいくら打っても思ったような飛距離が出ない。シャフトを変えても同一のヘッドを複数試してもどれも平均的、もしくはやや優位な飛距離しか記録できなかった。コンピュータの数値上も計測器の数値上もプロパーと変わらず。今回試打に同行した、大手チェーンゴルフ店スタッフ(Ryoma担当スタッフ)も「今回は一発の飛距離よりも平均的な飛距離を重視した設計ですから」と弁明に終始した。
特に純正シャフト(Tour AD MX-G)との相性は悪く、ヘッドが走ってこない。もっともっと走りたがっている短距離馬の手綱を引いてスピードを殺している気さえする。その証拠に純正シャフトと、ファイヤーエクスプレスやフィアマを比べるとヘッドスピードが明らかに2m/s前後も変わってしまう。なぜこのシャフトを選択したのかが理解に苦しむ。敢えて飛距離を犠牲にして方向性を重視したのだろうか。そんなことでクラブが売れるはずがないだろうに。