軟鉄鍛造モデルのうち、フォーティーン社の中では一番易しい設計のモデル。以下メーカーHP抜粋
ヘッド概要
軟鉄(S25C)鍛造素材の優れた打球感を発揮
構えやすく安心感のあるミッドサイズヘッド重心点でインパクトしやすく、卓越した打球感をもたらす球が拾いやすく、高弾道のアイアンショットが打てる低重心設計
ややグースなオフセットが、つかまりのよいショットを生み出す力強さのあるサテン仕上げに加え、バックフェースとキャビティ内の羽根ロゴには美しさのあるミラー仕上げを採用。細部の仕上げにこだわったシンプルで美しいヘッドデザイン
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ロフトはストロングに設定されており、なおかつボールは高い。さらにボールの回転数は少なめとくれば飛距離性能が伸びる要素が揃っている。
実際でもボールは胸のすくような弾道で大きくキャリーする。
軟鉄鍛造の中ではかなりのビッグボールである反面、ポケットキャビティのような鈍感さは否めない。
PWの設定が45度で120ヤード近くまでキャリーしてしまうため、ロフト48度の「PA」をラインナップさせている。
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フォーティーンが提唱するやさしさとは、一定のスキルをもち、切に向上を望み努力を惜しまないプレイヤーに対して最も易しさを享受出来る設計であると思う。
TC550の設計は、ローヘッドスピード層のプレイヤーをターゲットにしているものの、全くの初心者ではおおよそ易しいとは感じないだろう。
ボールへのコンタクトにはある程度の微細さが求められる。抜けが良い分ミスショットの感覚は必ず手に残る。
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設計自体はオーソドックスであり、極端に捕まりが良いわけでもない。もちろん操作性は一般的に言えば良好で評価も悪くない。
ただ、厳密な話をすると、競技レベルで極めてスキルの高いプレイヤーの要求には不足点もある。球の回転数と落ち着きが足りないので微細な調整がしづらいのだ。
実はアゲインスト時には心配ないのだが、フォローの時にボールの回転をコントロールしづらいというのは上級者にとって扱いづらさの一因となりうる。
フォーティーンもその辺りはよく分かっているが故にローヘッドスピード層向けとしているのかもしれない。
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メーカーHPをみれば詳しく写真が閲覧できるが、多少どっしりした印象。トップブレードも厚めでブレードのヒール部分がTC1000などより角ばっている。
またセミグース設計でボールを包み込む感覚もある。プロ数人の評価も好評であった。
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打感はかなりの高評価が集まった。
S25Cの素材ではあるがS20Cのように柔らかく、ミウラやエポンなどのメーカーと比べてもほとんど遜色ない。
マイルドな中に一本芯の通ったしっかりした打感がゴルフの楽しさを倍増させてくれるだろう。
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メーカー推奨ヘッドスピードは39〜43m/sとある。それ以上のプレイヤーはさらに上級モデルを使用するようにナビゲートされる。これの根拠としては低重心から来る上がりやすさであろうが、ヘッドスピードが40m/sに満たない場合の使用は見送った方が良いように思われる。
どうしても使用したければNS950GHではなく950HTにするなどして補正すれば良いが、それでもメリットは大きくはないだろう。
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当然のことながらお勧めはスチールシャフト。カーボンでは至高の打感を体感出来ない。
前述したように、950GH、もしくは950HTがベストマッチ。オークションでの購入はお勧めしない。
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バックフェースに大きな特徴はなく、シンプルなデザインではあるが、アクセントも何もないため、デザイン性は可もなく不可もなくといったところか。
ターゲットであるアベレージヒッターにすると物足りなさは否めないだろう。この類のヘッド形状は昔からあるものであり中古ショップで並んでいる3万円のアイアンセットと見比べても何がどう違うのか認識できないのは少し寂しい気がする。
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