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 キャロウェイ
 レガシーブラックドライバー
   
   
 

レガシーツアーの捕まりを
良くしたモデル。打感は×。


  
番手 W#1
ヘッド体積 440cm3
フェース構造 熱間鍛造 New ハイパーボリック ELFチタンカップフェース 
ボディ素材 ハイパーボリッククラウン+チタンボディ+VARメダリオン 
シャフト名(硬さ) SPEED METALIX ( S: 60WB / SR: 55WB )
クラブ長さ(インチ) 45.0
ロフト角(°) 8.5 9.5 10.5
ライ角(°) 58.0
ラインナップ S
SR
バランス D1
クラブ重さ S: 約308g / SR: 約304g
シャフト重さ S: 58g / SR: 54g
シャフトトルク 5.2
シャフト調子 中調子

○:通常在庫  □:受注生産

 
   


相変わらず高い飛距離性能を維持し続けるレガシーシリーズの追加販売モデルで、レガシーツアーではちょっとハードすぎるかなという人向け。

一言で言うとレガシーツアーより重心距離を短くしライ角をアップライトにすることでも捕まりを良くしたモデルと考えればよい。

ホームページでは飛距離を重視したい人、高い操作性を求める人向けとある。またヘッド容量は440ccで引きしまったシェイプはレガシーツアーと同じ。



ヘッド自体の飛距離性能は高い。レガシーツアーと同じくボールの高さが変わらないままに前に伸びてゆく。ミート率もRatingGateプロスタッフが打てばコンスタントに1.4を超える。ボールの質も極めて重く、明らかにヘッドの性能によるものである。その実力はレガシーツアーとほぼ互角だろう。

しかし残念なことに純正シャフトの性能が極めて悪い。シャフトのせいでヘッドスピードが上がらず思ったより飛距離が伸びない。このままではポルシェのエンジンにカローラのシャシーを組んだようなものである。このクラブを使用する時にはカスタムシャフト装着モデルを強く推奨する。



確かにボールの捕まりは良い。ある程度のスキルを持っているプレイヤーであればとりあえず右にボールを出しておけば勝手にフェアウェイセンターに戻ってくる、そんな感じである。

ただ、フェードボールは苦手。プロスタッフの表現を借りれば、「こすりづらい。」らしい。朝一のティショットなどではわざとスライスボールを打って無難にスタートを切ることも容易ではない。

さらにスイートスポットも大きいとは言い難く、トゥヒットすればヘッドは回転して右にすっぽ抜け、そのままスライスし、ヒールヒットすれば左にまっすぐ飛んでゆきギア効果で中央に戻ってくることもない。簡単にゴルフをしようとする人には不向きであることははっきりと断言しておきたい。



メーカーHPでは操作性の良さを強調しているが、実際にはドローを打ちたい人にとってのみ高い操作性を発揮すると言って良い。


  苦手なのは高い球とスライスボール、大の得意は低い球であり、ヘッドの動きは機敏で手首の動きに敏感に反応してくれる。

ボールの食いつきは良好でラインを出すのも容易である。

フェース面は若干のディープでアドレスした時に自然と叩きに行きたくなる。
 


 
ヘッド形状はオーソドックスで投影面積は小さめ。実際に構えてみるとシャープな印象が強い。

レガシーツアーと比べるとライ角が1°アップライトになっており、その分だけほんのちょっとフェースがかぶって見える。

安心して構えるというよりもむしろアドレスすることによってきゅっと気が引き締まるような気にさせるヘッドである。



残念ながら一番評価が低かったのがこの打感。以前ののクリアなリキッド感が薄れ、昔のC4カーボンドライバーのような鈍さが戻ってきてしまった。ヘッド素材をみるとレガシーツアーからフェース、ボディ共に一新していることがわかる。

この素材に変えることで心地よい打感を失ってまで何を得たのかは知る由もない。



RatingGateの読者の方に注意喚起をしたいのは、このヘッドは明らかにヘッドスピードの高い上級者向けであるということである。捕まりが良くなったからと言って誰にでも扱えるわけではなく、以前、レガシーツアーの分析(レガシーツアー)でレポートしたシビアさは殆ど変っていない。

キャロウェイ社の純正シャフトはRの設定が無くSRが最も柔らかい。あまりヘッドスピードの低いプレイヤーは使えないよと言う明確なメッセージをユーザーに伝えるメーカーの良心的な姿勢を評価したい。



前述したように、純正シャフト(SPEED METALIX )は絶対的にお薦め出来ない。

メーカーでも純正カスタムが発売されているが、どれもオーソドックスなモデルなので大きな失敗はないだろう。ただ今回は全てのモデルを試打することは出来なかったため、どのシャフトがファーストサジェスチョンかは言及出来ない。



 
ソール部分は今流行りのホワイトをポイントで用いており、センスの良さが光る。またロゴ付近はメーカーHPの写真では艶消しブラックのように見えるが実際はミラーブラックである。

全体的に品が良く飽きの来ないデザインであると思う。ただ塗装は若干雑なところがあり、実際に店頭で購入する場合は同スペックを何本かく見比べてみると良いだろう。









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レガシーブラック ドライバー
スピードメタリックス 9.5S



情報提供






このモデルはレガシーの姉妹モデルでありフルモデルチェンジではない。飛距離性能や操作性などに大きな変化はないのでレガシーツアードライバーがフィットしている人は買いかえる必要はない。

キャロウェイ社がレガシー、レガシーツアーの姉妹モデルをしつこく市場に投入するのは、高い性能を持ちながらいまいち売り上げが伸びないことが挙げられる。本モデル(レガシーブラック)も発売開始当月は好調に本数を売り上げたがそのあとはじりじりと順位を下げてしまっている。

もともとボリュームゾーンを狙った商品ではないので爆発的な大ヒットはありえないがそれにしてももうちょっと売り上げが伸びて欲しいというのがメーカーの本音であろう。RatingGateの分析でも総合的には評価が高い。

キャロウェイのレガシーシリーズは、どれだけユーザーが少なくともやはり大きな飛距離性能の可能性と魅力がある。キャロウェイ社は大切に熟成させてほしい。



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