もはや飛距離アップシャフトの代名詞となったマッハラインシリーズの中核を担うシャフトで、3種類のPROTOの中でも最もオーソドックスな特性を示す。
原型となったマッハライン7061よりも3g程度重量を落とし軽量化を計る。
メーカー発表ではシャフトがよく走りボールのつかまりが良いとあるが、実際は引っ掛けが出るほどでもなくボールを押し出すイメージが強い。
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言わずもがな、飛距離性能は高い。ジオテックドライバーに挿入されたモデルがランキング上位に名を連ねていることからもわかる通り、多くの飛距離アップを願うプレイヤーの夢を実現させてきた。
飛距離性能だけを考慮に入れると、同門のPROTO5350や7080に比べると若干は見劣りするが、それでも最新の大手メーカーよりもまだ抜きに出ているほどの基本性能を持つ。
さらにこの7061に限って言えば、シャフト全体のバランスが良く、非常に扱いやすい。
一発の飛距離性能が極端に高く、方向性にやや難ありの5350と7080に対して、シャフト特性がオーソドックスでプレイヤーのスキルを選ばない7061は、3種類のPROTOシリーズの中で間違いなく総合性能で一番お勧めできるシャフトである。
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マッハラインの名から想像してもわかる通り、どうしてもシャフトの先端は走るが、このPROTO7061は、シャフト中央部の剛性を下げており、適度のしなりも感じられる。
全くプレイヤーの意図に反してヘッドが先走る事は無い。レポートの中にはアベレージヒッターからプロゴルファーまで、幅広いプレイヤーに支持を得ているシャフトでもある。
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オーソドックスと言えば良いだろうか、マッハラインのイメージとは違って特に癖もなく、押し出すイメージも作り易い。
意図した球も打ちやすく、上級者でも満足出来る。手先でコントロールするよりは、体の回転でフェースの向きをコントロールした方が、シャフト全体でしなる特性にはマッチするだろう。
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表示は先〜先中調子だが、グリップ側からシャフト中央部に関しても適度なしなりが得られる。とはいっても粘るという感じではない。
インパクトでは若干ヘッドが走る感じはするが、オーソドックスな走り方で、左が怖くなるような感じはしない。
はっきり断言すると、メーカーの発表するようにそんなに捕まりの良いシャフトではない。
プレイヤーの意図を適度にヘッドに伝えると表現すれば良いか。
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一番残念なのは、もう少し硬めのフレックス、せめてSXまでは欲しかったところか。さらに大ブレイクした可能性もあると思うのだが。
元々のマッハライン7061に設定がないのだから仕方が無いのだろうが、全体のフレックスが柔らかめなのでヘッドスピードが47m/sを超えてしまうと性能が頭打ちになってしまう。かといってヘッドスピードが40m/sに満たないと性能が発揮できそうにもない。
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初級者から上級者まで、どんなスキルの人にも柔軟に応えてくれるシャフトだろう。
試打スタッフのプロプレイヤーでも、ヘッドスピードがあまり速くない者は充分競技でも使えるレベルであると太鼓判を押した。
レポートの中には初心者でも大幅に飛距離が伸びたというレポートも多い。
ヘッドスピードが遅く、しかも自分でタメを作れないような人だとシャフトが硬く感じるかもしれない。
あまりヘッドスピードの速くないプレイヤーであれば、より軽く、飛距離性能の際立って高い5350をチョイスしたほうが良い。
※RatingGateでは、シャフトの性能を最大限に生かす為に、シャフト装着時に25mm程度に浅く挿入するか、
バランスを通常よりも0.5ポイント程度重く設定することをお勧めする。
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