宮里藍プロ使用モデルとしてヘッドスピード43m/sで260ヤード以上飛ぶというキャッチフレーズのもと、大ヒットを記録したViQドライバーの後継モデルで、低反発モデルながら飛距離性能は前作同様で高い。
純正のTV−50αシャフトの出来も素晴らしく、ヘッドとの絶妙なマッチングで飛距離を稼ぐことが出来る。
メーカーのコンセプトどおり、ただクラブを上げて下ろすだけで、シャフトがしなりをつくり、それをインパクトで走らせるので、プレイヤーが飛ばしの為に何かをする必要が無く、自然に高弾道低スピンの最適弾道を得やすい。飛ばせない人がクラブを変えるだけで飛ばせるようになる可能性がある。
プロスタッフの試打でも、全員がシャフトの素晴らしさに感心を示した。実際の試打でも大きく飛距離を伸ばし、平均的に安定した飛距離を稼いだ。
反面、手首を積極的に使用してシャフトをしならせるタイプのプレイヤーには不向きで、シャフトの特性上ボールが安定しない。そのような人は特注シャフトをお勧めする。
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ヘッド容量は430cc。スイートスポットも大きく、オフセットヒットした時も大きな慣性モーメントで自動的にアジャストしてくれる。やさしさに関して言えば、前作同様性能は折り紙つき。出来れば460ccも発売してもらいたかったが、ViQ450が基本性能が低く大失敗した経緯もあるので、来年は基本性能を高めて450cc程度まで慎重にボアアップしてくるであろう。
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低反発ながら弾きは良く、球の食いつきは良くない。また数値上かなりのアップライト設計になっているので、上級者は多少気になるであろう。意図したボールを打ちにくいとういうことはないが、さして思い通りにコントロール出来るということも無い。シャフト特性も鈍く、手首で操作しようとしても反応が遅れる。
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前作は若干フックフェースが気になったが、今回のモデルがこの点が大きく改良され、ほぼストレートフェースに修正されている。弊社プロスタッフ、アマチュアエージェンシー共に絶賛の顔つきとなった。形状はX−DRIVEよりも若干シャープな印象で洋ナシ型の傾向が強く、こちらも高評価。上級者でもX−DRIVEよりもこちらの方が構えやすいという意見も多かった。
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前作のViQは打感が非常に低評価で、どんなに良い性能でもあの不快な打球音のせいで、敬遠していたプレイヤーも多い。途中からさすがにメーカーも消音材入りのモデルを追加発売したほどで、そんなことをするくらいなら初めからきちんとリサーチして調整しておくべきだったと思うが、今回は、大きく改良され、こちらも絶妙な打球音を達成している。決して柔らかすぎず、かといってターゲットのアベレージ層が最も好むような金属音も織り交ぜている。ヘッドスピードの速い上級者にとっては多少大きさと金属音が気になるかも知れないが、それでも気になるほどでは無い。
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シャフトのフレックスが表示より柔らかいので、注意が必要。またボールも良く上がるので、ロフトもローロフトを選択したくなるところだが、シャフトがボールの回転数を抑えてくれるので、あまり極度に考慮しなくとも大丈夫であろう。以下に目安を記す。
TV50α使用時
R 35〜37
SR 38〜40
S 41〜42
それ以上はシャフト変更を要する
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ヘッドスピードが遅いプレイヤーならば純正シャフトで充分。リシャフトは裏目に出る可能性も高い。
ヘッドスピードが速く、ボールが抑えられないようであれば、上がりやすいヘッドも考慮にいれて低弾道のシャフトを選択したい。もちろんTOUR−Sも良いが、TOURという冠でも実際は50g台であるので注意。
TV−50α TOUR S 55g トルク3.8 中調子
フジクラ ZCOM MW54 BW65
三菱レイヨン ディアマナSシリーズ
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