明記はされていないがもともとテーラーメイドの大ヒットFW、レスキューがモデルになったドライバー。メーカーでは高い飛距離性能を売りにしているらしい。
以下メーカー抜粋
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ロースピンで伸びのある飛びを生み出す「ロ-・フォワード・シージー設計」
クラブヘッド内部およびソール部の肉厚に変化を持たせることでクラブヘッド前方と低い位置へ重量を配分。
前・低重心位置設計により、高い打ち出し角に加え、ロースピンを生み出し、伸びのある飛びを実現。
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直進性を生み出す「バリアブル・バルジ・アンド・ロール」
大きめのフェースエリアを確保すると同時に、ロール径よりフラットに設計されたバルジ径がトゥーヒール寄りにオフセンターヒットした際に起こりやすいギア効果による曲り(過剰なサイドスピンの発生)を抑制し、直進性を向上。
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「速さ」「捕まりの良さ」を向上させた新設計シャフト
三菱レイヨン(株)との共同開発による新設計のシャフトを搭載。
軽量設計(S=51.5g, R=47.5g)と軽バランスポイント設計(中央の 手元寄りに重量配分)によるスウィングスピードを向上。
振り抜きと捕まりの良さで弾き感を実現。
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芯に当たれば反発力は強い。数値上も他社ドライバーより平均より0.01程度は高く、シャフトの頼りなさを考えるとヘッドの性能によるものであると考えられる。
ただボールの質はあまり重くなく、どちらかというとふわっと上に伸びてゆく。メーカーの言うように確かに打ちだし角は高めだがボールは上に伸びていこうとする。ターゲット層を考えると妥当なセッティングなのかもしれないが、最大飛距離を得るには少し度が過ぎている。
これを抑えるためには必死にフェースをかぶせていかなくてはならないが重心距離が長めでフェースは開こう開こうとしてゆく。
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直進性は高い。これはR11の性能を踏襲しておりスイートスポットが広いと言う訳ではなくヘッドの慣性モーメントが高く、ボールをヘッドの軌道上に自動で乗せてくれると言った感じ。
初心者向けのセッティングということもあるが、テーラーメイドの技術力の高さも垣間見える。
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球離れも早く慣性力も高い、さらにはヘッド自体も鈍いのでどちらかというと力ずくでまっすぐ飛ばしている。上級者が好むような操作性は併せ持っていないが、単一の球筋を目指すならばもってこいであろう。
なるほど、そう考えるとロケットボールというネーミングはぴったりのような気がする。直線的に狙うイメージの人にはフィーリングが合うだろう。
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毎回感心に値するが、テーラーメイドはフェースの向きに関しては他社に秀でてストレートフェースを保つ技術を有しているように思う。もちろんSTD(スタンダード)ポジションでの話であるが、普通に構えてみても、乱暴にソールしてもフェースはまっすぐ向いてくれるので不安感なくアドレスが可能である。
ヘッド形状は綺麗でオーソドックスな三角形。ちょっと前の極端な三角ヘッドは辞めたらしい。正解である。
またクラウンがホワイトに塗装されていてヘッドが膨張して見えることは今さら特筆すべきことではない。
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テーラーメイドのドライバーでこの打感に関して高評価を獲得した記憶がない。確かにこれだけ多彩な機能をヘッドに盛り込んでは、良い打感など到底不可能なのかもしれないが、それにしても硬くて音も高い。上級者は使いづらいだろう。
また特に飛距離重視タイプのボールを使った時は手と耳に両方不快な感触が残り、何とも残念である。
もはやテーラーメイドは打感に関しては何も考えていないか、そうでなくとも相当プライオリティは低いのだろう。
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43-47m/sと言っておこう。少し高すぎると思われるかもしれないが、 明確な理由が二つある。
まずヘッドが46インチと長く、当然バランスもD3前後出てしまっていることと、Sシャフトでは重量が294gもあり、ある程度の基礎体力がないとクラブが降りきれないからである。
テーラーメイドのドライバーを使う人はやはり若いビギナーが多いので、このくらいの設定が良い塩梅だと思う。
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残念だが純正シャフトは完成度が高くない。もちろん低価格を保つためには仕方ないのかもしれないが上級者には物足りない。
まず何と言ってもカスタムシャフトよりもヘッドスピードが落ちる。ヘッドが加速する感じが少ないのである。使用するプレイヤー層を考えるともっと走るシャフトの方が良いことは明確である。
どちらかというとシャープで捕まりの良いシャフトが良い。カスタム指定であるものの中で言えばフジクラのスピーダーやツアーADのクワトロテックなどが良いイメージが出そうである。
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塗装やロゴにいいかげんなところは見当たらない。ただデザインは如何にもアメリカ人か初心者向けに向けに作ったよう。シャフトも日本国内シャフト専用メーカーであれば絶対に採用しないようなラフなデザインである。
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