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 フジクラ
 ランバックスXシリーズ



シリーズ 重量 トルク フレックス キックポイント 定価
5X07
55
3.7
R3 R2 R S
中調子
35,000
6X07
64
3.3
R S X
中調子
35,000
7X07
74
3.1
S X
中調子
35,000
8X07 87 2.6 S X XX 中調子 35,000



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フジクラにしては珍しく、シャフトの粘り感をコンセプトに設計されたモデル。あくまでも飛距離重視というわけではなく、飛距離性能や操作性、方向性など、総合性能でレベルアップを目指したシャフト。

2軸平織りカーボンと3軸織物を融合(Vシリーズも同様)させ、斜めにシートさせた2軸の平織りで安定性を向上させ、フジクラの代名詞となった正六角形ハニカム構造の3軸織物カーボンが飛距離性能を向上させようとしている。


ツアープロの中では今までのシャフトよりも飛距離が伸びて安定性も向上したという声も多いが、それはあくまでツアープロが使用する方向性重視のシャフトに関してという事。

メーカーもその点を認識しながら設計したようである。従って飛距離性能は高くはない。

今まで走り系のフジクラシャフト、例えばスピーダー553、555、661などを使用してきた人には飛距離ダウンの可能性も充分にある。

対してこれらのシャフトを使用してきてどうにもスコアのまとまらなかったプレイヤーは平均飛距離という点で恩恵を受けられるかもしれない。



中調子でプロユースのシャフトにしては珍しくつかまりが良い。従って、スライスの怖いフェードボールヒッターにはやさしく感じるだろう。

またシナリの戻りが一定なのは、上級者が好むところ。シャフトの製法とフジクラの技術力の高さによるところが大きい。

例えばスイングの出来ていない人がボールが安定するようなやさしさではなく、打つ人が打てばやさしく感じるという表現が良いだろうか。




ボールの質は決して重くはないので、低弾道でボールをコントロールするというフィーリングは持っていない。むしろ重量の軽いモデルは球は高いほうである。

軽目のモデルを選択すればするほどその傾向が強くなるので、あくまでも操作性重視ならば多少重めでロートルクのものをチョイスすると良い。

どちらかというとボールを押していくような、球離れを遅くすることによってスイングに修正の時間を与えてくれる感覚が強い。


フジクラは粘るという表現を使うが、実際に打ってみると、スチールのような粘りとは違って一瞬だけタイムラグがあるといった感じ。メーカーの発表や雑誌などに騙されないように注意。

トップから大きくしなる感じはしない。中調子ということだが全体にゆったりとしなってインパクトでエネルギーが元に戻り、最後に先端が軽くしなってボールを捕まえてくれる。



グラファイトデザインと同じくシャフト重量にラインナップが多く、どんな体力のプレイヤーでも使用出来ないということではないが、やはりお勧めするのはドライバーの方向性に悩んでいたハードヒッター。

フジクラのキャッチフレーズどおり、【飛距離性能】【操作性】【方向安定性】を高いレベルで実現出来る可能性がある。

対してアベレージヒッターが使用してもそれなりの結果が得られるが、何かが傑出して向上するという事が期待できない。



走るシャフトが苦手なプレイヤーにはお勧めできる。リストを使ってボールを叩く人も方向性の安定につながるだろう。

飛距離アップを第一に目指すアベレージヒッターは敬遠した方が得策。また引っ掛けが怖いフッカーは適用外。












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情報提供







RatingGateでもいち早く取り上げたシャフトだが、目を引く黄色のカラーリングはメーカーの自信の表れ。2006年のシーズン終了頃には日本ツアーの中でも話題になりはじめ、一時はグラファイトデザインとの勢力図が変わってしまうだろうとも言われていた。

しかしプロが実際に長く使用してみるとプロユースにしてはボールが左に巻くこともあって最近は伸び悩み気味。

もともとフジクラはスピーダーをはじめ「走るシャフト = 「飛ぶシャフト」 の代名詞として市場に評価を受けてきたが、近年ツアープロからはシャフトの動きが速すぎるとの声が上がってきた。

これはクラブヘッドの進化によるものや、スイング自体が手首を使わなくなってボディターン重視の傾向にあることからも伺えるが、フジクラが粘り系のシャフトの開発に着手したのは時代背景からも当然の成り行きと言えよう。

その結果完成したシャフトはオーソドックスな特性に落ち着いた。各種雑誌やメディアの表現を借りると、「どんな人にも合うシャフト」「当たりはずれが無いシャフト」というのであろうが、何の事はない、特徴が薄いのである。

粘るとはいうが、極端なほどではないし、全ての要素が少しずつ進化してきた過程のシャフトという事が出来よう。

プロが使用したのもあくまでしなりの再現性を高める為で、同じスイングをすれば同じ球筋になるシャフトが扱いやすいのは言うまでもない

ちなみにボールの捕まりが良いことを言及している雑誌やメディアは殆どないが、RatingGateの調査では、間違いのないところである。




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