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上級者向けなのに高反発モデルというアンバランスなスペックとなったW−505。高反発と言えども飛距離だけを最重視しているわけではなく、飛距離性能だけを見てみればまだまだ及第点までには達していない。
もちろん高反発モデルなので飛ばないということはないが、どちらかというとシャフト、ヘッドの設計は共にボールを運ぶという要素を残している。
当然低反発よりは球の離れも速いが、それでも決して弾きが良いとは感じられない。打った瞬間の初速の速さも平均的に感じる。
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420ccという体積はXXIOとは違ってやはりある程度操作性を考慮してのこと。ナイキなどの革新的なメーカーとは全くカラーが異なり、あくまでオーソドックスな設計といえる。ただやさしいかどうかと言われればボールも上がりづらくつかまりも良くはないので、当然初心者などには使いこなせない。
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低反発同様フックフェースにもかかわらずボールが右に出やすいという点を除けば操作性は良い。さすがにスリクソンブランドだけあって上級者が満足できる操作性を実現している。癖のないプレイヤーに向いており、低反発モデルになると操作性はさらに向上する。
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残念ながら低反発同様、アドレス時の違和感が多く寄せられた。なぜかXXIOのほうがよっぽどストレートに感じるほど、上級者モデルにしてはフックに感じてしまう。もし購入する時には同スペックが多数ある大手量販店などで、少しでもストレートに近いものを選ぶ必要がある。これからの改善点であろう。
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打感は高反発モデルながらマイルドで心地よい。低反発モデルは多少柔らかすぎるという意見が多いが、こちらは適度な金属音も多少織り交ざっており、オーソドックスに近づいている。ただ打球音は420ccにしては大きく、ナイキのイグナイトに見られるような典型的なボコっとした音。購入の前に必ず試打をして自分の好みに合うか吟味する必要がある。
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SV3001Jシャフトは純正シャフトにしては珍しく手元調子の設計。ボールは上がりづらいのでどうしても多少のヘッドスピードは必要。やはり少なくとも42m/sからが適正と言えるだろうか。本当は45m/sは欲しいところ。反面ハードヒッターが叩きにいってもボールが吹け上がらないタフさがある。
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純正のシャフトは方向性重視の上級者向けとなっている。
ここでは高反発の性能をフルに発揮する為には敢えて先調子のもの(NGS)をチョイスしてみた。
飛距離を伸ばし、ボールのつかまりもよくしたい NGS マッハライン 5350 7080
ボールのつかまりを良くして総合性能をアップさせたいのならば Tour AD M−75
左に引っ掛けたくなく、かつシャフトで飛ばしたいのならば SPEEDER 693HK
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