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前作のW404よりも低弾道になった感がある今回のW505。一見するとディープフェースだが、前作よりはターゲットを下方修正しているようだ。
まず、ボールのスピン量はロフトにしては少なめ。自分のスイングとヘッドスピードでボールが上がってくれる人でないと、なかなか前に進んでくれずに途中で失速してしまう。
W303やW404は、上級者向けのドライバーとしてはボールが上がりすぎる傾向があったため、今回のW505は、きっちりと修正できているようだ。
飛距離に関しては、びっくりする程飛ぶというわけではない。どちらかというと上級者がボールを運ぶ為のセッティングなので、シャフトの挙動を抑えてフェアウェイをキープするのに適しているだろう。
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ヘッドに関しては、スイートスポットも広がり、シャープな印象もない。スリクソンのブランドとしては簡単な部類に入る。わざとオフセットにヒットしてもミスの範囲は少ない。やさしさは◎だが、あくまでボールは上がりにくく、球の捕まりも良いという訳ではなく、何かアンバランスなヘッド特性。
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操作性は特筆すべき。柔らかい打感とあいまって、上級者が納得できる操作性を実現している。高反発モデルでも悪くない操作性が低反発モデルになってさらに改善され、どんな上級者のレベルに対しても思い通りの球筋を実現できる。純正シャフトとの相性も良いのだろう。唯一の問題点が、フックフェースにもかかわらずボールが右に出やすいということ。
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残念ながらW505に関しては、アドレスした時の違和感が多く寄せられた。それもそのはずで上級者モデルなのだが、フックフェースがかなりきつい。メーカー表示でも一番ストレートに近い8.5°のモデルでもフェース角+1°。その顔の割にはつかまりがよくない。クラブの重心角を調整したりして、何とかならなかったのかと思う。
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かなり柔らかく、典型的に上級者向けモデル。同社のゼクシオとは全く異質で極端に二分化している。打球音も低く、打感もかなりソリッド。これは好みの問題だが、これだけ柔らかいといくら上級者でも敬遠するプレイヤーもいるのではないだろうか。高反発モデルは若干固くなる。
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純正シャフトは表示よりも若干柔らかく感じる。手元調子なのでヘッドが極端に走ることもない。このクラブを使用するには最低でも42m/sは必要。それ以下のアベレージゴルファーではボールが失速してしまうだろう。クラブのレスポンスを一番引き出せるのは46m/s以上といったところか。
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純正のシャフトは方向性重視の上級者向けとなっている。
飛距離を伸ばしたいのであれば ディアマナ(Mシリーズ)
ボールのつかまりを良くして総合性能をアップさせたいのならば Tour AD M−75
左に引っ掛けたくなく、かつシャフトで飛ばしたいのならば SPEEDER 693HK
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