SRIスポーツが中~上級者向けに展開するスリクソンブランドの2012年モデル。460cc、425cc、380ccという3サイズのヘッドをラインナップさせている。さらにQTS(クイックチューンシステム)という特殊スリーブによってロフト、ライ、フェース角の3つを調整でき、なおかつウェイトも交換して重量自体を調整させることも可能。もうこれ以上は出来ないというくらいの調整能力を装備している。
以下メーカーHP抜粋
デュアル スピード テクノロジー
シャフトを手元重心化し、ヘッドスピードを上げる一方、ヘッド重量を重くして運動エネルギーを高め、クラブの長さを短くすることでミート率を上げ、ボールスピードをアップさせる
新クイック・チューン・システム(QTS)
特殊なスリーブ(シャフトとネックの接続部分)を回転させることで、フェース角・ライ角・ロフト角を調整可能。12通りのポジションで、弾道を自分好みに変えることができる。
ウエイトフィッティングシステム
ソールのトゥ寄りとヒール寄りの2カ所に脱着可能なウエイトを搭載。異なる重量のウエイトに交換し、重心距離を調整することで、球のつかまりを調整することが可能。
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可もなく不可もなくといった印象。何球打っても、芯を喰ったとしても高いミート率が記録されない。プロが打ってもめったに1.45を超えないことを考えると反発力は決して高くないのだろう。
ボールの質は軽くはなく落ち着いているが、度肝を抜かれるような球は出ない。「堅実」という言葉がぴったりだろう。
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3サイズあるヘッドのうちの丁度中間のモデルであるがヘッド体積は425ccと決して大きくはない。スイートスポットも広くはなくミスをミスとして認識できるモデル。
ボールのつかまりなどはスリーブに搭載したQTSによって変える事が出来るがフェース角やライ角が変われば違和感が出やすいので注意が必要。ニュートラルポジションでは少しボールが右に逃げやすい。
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スイングにヘッドがしっかりついてくるので一回一回のショットでしっかりスイングコントロールをする必要がある。低い球は打ちやすいが高いビックボールは苦手である。
ボールの食いつきは良好でフェアウェイからじかにドライバーを打っても芯に当たり易く、しっかりと練習の成果を期待出来るヘッドといえる。
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フェース角は殆どストレート(ニュートラルポジション)。
ヘッド形状は若干三角形が強いが、後ろの頂点がしっかり真後ろを向く二等辺三角形なのでバックスイングもとり易い。一昔前のひどいフックフェースの丸顔からはだいぶ進化している。
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プロモデルにふさわしい素晴らしい打球音と打感を獲得している。ボールをつぶすイメージがよくわかり打球音は「ビシッ」としまった感じ。ヤマハのインプレスXに似ているが、少し金属音が強い。
柔らかい打感と心地よい金属音という相反するファクターをしっかりと共存させている。
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ロフトを使ってボールを上げようと思っても回転数ばかりが上がって球の質がかるくなるのでどうしてもある程度の腕力でボールを上げてやらないとならない。
飛距離はもう十分足りているのであとは方向性とスリクソンブランドが欲しいという人が適用になる。ヘッドスピードは最低でも45m/sは欲しい。
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純正シャフトにはMiyazakiKENA各4タイプが装着されている他、ディアマナ、Tour-AD、マミヤなど多彩なシャフトがメーカーカスタムで装着可能。
メーカーカスタムシャフトは、QTSを搭載して容易にリシャフト出来ないための配慮とも言える。
MiyazakiKENAは4タイプどれもあまり大きな特徴を持たせていないマイルドな仕上がりである。一つ評価したいのは、KENA Indigo
Blue Silverの各スペックで60g前半ながらXフレックスを装備している点。安いシャフトではこれだけの軽量でXフレックスの強度を持たせることは難しい。つまり純正シャフトでも製法や材質などが一定以上の基準であることを示唆している。
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このヘッドを初めて見た時、決して目新しいデザインでないことに気付いた方もいるかもしれない。ソールのつくり、形状、ロゴなど綺麗にまとまっているが、オリジナリティが感じられない。後述するがテーラーメイドのR9に類似する点が散見して見られる。
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