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2007年MEN'S プロギア T3 ドライバー 502 銀
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PRGRがアベレージヒッター向けに開発したモデルで、やさしさを最優先に追求している。重心を設計できる限り深く設定し、ボールを高く上げてキャリーで飛ばすイメージが強い。
RatingGate試打スタッフの評価では、飛距離性能は決して高くない。ヘッドの初速も速く感じられない。
ヘッド自体で飛ばすのではなく、体力やヘッドスピードの不足でボールが上がらなかったり、ボールを捕まえることが出来ずにスライス回転でエネルギーを逃がしてしまっていた人であれば、飛距離を伸ばすことが出来るかもしれない。
あくまで練習量も少なく、ハンデキャップも多目のプレイヤーであれば、コースでもそこそこの球を打つことが出来るが、これから上達を目指す上昇志向のプレイヤーが使うべきではない。
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ヘッド自体は低重心、深重心を徹底している。ミスヒットにも強く、ヘッドは極めてローリングしにくい。とくにヘッドのトゥよりに当たっても他のドライバーの様にチーピンになりにくいのは特徴的であろう。
ヘッド形状から見てもわかるように、重心が極端に後ろに置かれており、インパクトヒット時にはヘッドの後ろのほうからボールを押す感覚が残る。
慣性モーメント自体が大きいナイキのSUMOスクウェアとは違った易しさがある。
ただ、ヘッドの大きさに比較してフェースは大きく見えない。これはヘッド形状によるもので、トゥ側が極端に膨らんでいてフェースが相対的に小さく見えてしまうため。それを抑えるためにフェース面とヘッド面の前部を同系色にしているが、これによってさらにフェースが認識しにくい。マイナスポイントとなってしまった。
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極端な深重心に伴って、操作性は殆ど無視されている。トルクも大きく感じられるので手首の動きにフェースが全く反応しない。しかしこれはアベレージヒッターに対しては、易しさという恩恵をもたらす。
ヘッドはかなりシャローフェースでフェイス高は実際にはかると52mm前後しかない。当然高低の打ち分けも不得意。
どうしても操作性を向上させたければカスタムシャフトを装着するしかない。それでもヘッド特性としては鈍いだろう。
ちなみに球のつかまりはすこぶる良い。
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前述したが、構えてみるとまずヘッド形状に驚く。大きく後ろまでせり出したフォルムと、トゥ側の出っ張り、そして何より特異なツートンのカラーリング。
構えやすいとはお世辞にも言えまい。比較してみるとわかるが、ツートンカラーのせいでフェースが認識しづらく、目標にフェースを合わせづらい。
さらにトゥ側の出っ張りのせいでフェース面積が小さく感じられる。
何かマレットパターを構えているような雰囲気である。
フェース角がストレートに近く玄人好みであるのに、もったいなく感じられた。
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T3 502の打感に関しては、試打スタッフの意見も分かれた。実際に打ってみるとかなりしっかりした芯のあるどちらかというと硬い感触ではあるが、コンポジットのような鈍い感触も持つ。
本来はしっかり硬い打感なのだが、重心が深く、またチタンのコンポジット設計為にインパクトがぼけてきているのだろう。
ヘッド素材は15−3−3−3βチタンで3種の複合ヘッドである。
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純正スペックはM−37からM−43(ヘッドスピードが37から43位の人用)までと、徹底してアベレージヒッターをターゲットにしている。
実際にはカスタムシャフトで今をときめく最新シャフトがずらりとラインナップされているが、実際にこのクラスのプレイヤーに合うシャフトは殆ど無い。
重量もどうして70g以上のものをラインナップさせているのか全く理解できない。単に重量合わせの為に60〜70g台のシャフトをチョイスしているのか。同じ重量ならばヘッド重量が重いヘッドの方が慣性モーメントも飛距離性能も高くなるのに。(ヘッド重量は推定192〜3g)
シャフトの知名度や話題性に任せて高いだけのシャフトを購入してしまわないように注意されたし。
適正はやはり40m/s前後。43を越えたら手を出さないほうが無難であろう。
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純正シャフトで十分であろう。むしろ50g台の軽量シャフトでカスタムしてもらいたかった。
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