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GP455
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GP460
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ロフト角
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8°〜11°
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8°〜11°
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ライ角
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59°
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59°
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フェース角
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±8°〜+1°
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±8°〜+1°
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フェ-スプログレッション
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20.0
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19.5
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重心高/上から
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23.0
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23.0
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重心距離
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37.0
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35.5
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重心深度
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35.0
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36.0
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重心角
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20.0°
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22.5°
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体積
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455
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460
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フェース角
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60.0
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60.0
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ヘッド厚
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69.0
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68.0
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MF S
マトリックス
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フレックス
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トルク
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調子
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60g Series
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R
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3.5
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中先
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SR
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S
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70g Sries
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SR
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2.9
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S
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SX
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X
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グランプリの2006年モデル、ターゲットIC GP455は、飛距離の欲しい女子プロや、韓国の男女プロの間で人気の高いクラブである。前身のGP430もクラブマニアの間では評価の高いモデルであったが、今回は455cc(460ccもあり)までボアアップしてきており、社長自ら妥協なく選んだというMFS社のマトリックスシャフトと組み合わせることにより、高い飛距離性能を発揮してくれる。
最初は見慣れないGP455のロゴや、カラフルすぎるシャフトカラーに困惑していた弊社試打スタッフも、ヘッドとシャフトとの絶妙なマッチングにより獲得される高い飛距離性能に驚きの表情を浮かべた。ヘッドの弾きも申し分なくヘッド単体の高い飛距離性能を相性抜群のシャフトが方向性を損なわないよう受け止めている。
グランプリのクラブを使用するプロも、このMFSをそのまま使用することが多い。
最初はどうしてリスクを犯してまでUSメーカーの、日本ではまだ無名のシャフトを純正シャフトに指定しているのかわからなかったが、この選択こそグランプリ社のこだわりが見て取れる重要なファクターであると認識できた。
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以前のGP430に比べて容積が大きくなった分、当然簡単になってきている。ナイキのサスクワッチのように極端にやさしさだけを求めてはいないが、初級者から上級者まで満足できるやさしさであろう。またウェイトを交換できるので自分のスイングにあわせてヘッドを調整できるのもプラス評価。
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前述のMFS社製のマトリックスを組み合わせると上級者向けの優れた方向性を併せ持つようになる。トルク、調子に癖はあるが上級者になればなるほど操作性の良さを実感できるであろう。もし飛距離を最重視するのであれば他に選択肢は存在する。先調子で弾きの速いシャフトを挿せば良い。ただ当然方向性は犠牲になる。
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フェイス角の表示はメーカー発表では0°〜+1°となっている。しかし実を言えばプロショップ経由で購入すればある程度は自分の好きなフェース角のヘッドをチョイスできる。その気になればマイナスのものでも可能。同じくロフトもなんと0.5度刻みで選択できる。大手メーカーのスペックが殆ど1°刻みであるのに比べ、大きなメリットになる。ちょうど良いロフトが無くて迷うことは少なくともグランプリに関しては無いのである。
またヘッド形状も極めてオーソドックス。癖は殆ど無いと言ってよい。
マイナスポイントとしては、MFSのシャフトがカラフルすぎること。USメーカーらしいが、蛍光の黄色やピンク、水色はやりすぎ。目立ちたがり屋の女子プロには人気があるらしい。
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打感に関しても極めてオーソドックスで、ヘッドスピードの遅いプレイヤーに対しては少し物足りないかもしれない。ヘッドスピードが速いプレイヤー向きの柔らかい中に芯の通った打感である。XXIOのようないかにも飛んでいるように見せかける打球音が好きな人にも不向きである。
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GP455はやはり比較的ヘッドスピードの速い人向けのスペック。ボールは上がりやすいとは言えない。背伸びをするくらいならGP460を選択するべき。基本性能は殆ど変わらず、より簡単にスイングできる。以下に目安を示す。
GP460 40m/s〜
GP455 44m/s〜 |
再三述べてきたように、総合性能の良さを求めるのならばMFSがお勧め。特にヘッドスピードの速いプレイヤーのヘッドの挙動を抑えてくれる。癖のあるシャフトが苦手ならばならば飛距離最重視でNGS社のマッハラインPROTOシリーズが面白い。圧倒的な飛距離が期待できる。
NGS MachlinePROTO 5350 先が柔らかく手元が固い先調子 シャフトのしなり感があり、ヘッドが返りやすくボールのつかまりが良い
NGS MachlinePROTO 7080 基本的には5350と同様の特性 重量に差がある
※PROTOシリーズは通常のマッハラインシリーズとは別モデル
純正シャフト MFS社 マトリックス
MFS社のマトリックスは聞きなれない人も多いと思う。しかしながら韓国のチェ・キョンジュプロをはじめUSPGAツアーでは人気の高いメーカーで、2005年度では最高48人のプロがUSPGAツアーで使用し、かなりの占有率を誇っている。メーカー表示では Mid−Low となっているが、打った感じは典型的な元調子で粘り系のシャフト。
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