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当初アイアンのXシリーズがプロから一般アマチュアの間で幅広く指示を得て、ドライバーにも同じくXシリーズが登場、ERC・HOTがフルカーボンボディなのに比べてクラウンのみカーボンの設計となった。
異形とも取れるX−18ヘッドは、全体的に見て残念ながら飛距離性能はそれほど高いとは言えない。ボールの球離れは低反発モデルにしては速いが、ボールの質が軽く、力の無い球筋になりやすい。カーボンクラウンだからといって、PRGR DUOのように縦のギア効果が働いているとは言い難く、ただ打っただけでは理想的な弾道にはなりづらい。
シャフトに関しても、純正シャフトは昨今のトレンドに対抗して意外としっかりしており、ViQのように、ヘッドとシャフトとのマッチングが素晴らしいとは言えない。定価が割安に設定されているが、シャフトの質を落としてまで安価にする必要は無い。
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ヘッド体積は大きく規定ぎりぎりの460ccだが、若干のディープフェースのためそんなに大きくは感じられない。しかしながらスイートスポットは大きく感じられ、打感も芯でヒットしたときとオフセットヒットした時の感触に大差がなく簡単に感じる。慣性力も大きく働く感じ。これはキャロウェイが見た目や構えやすさを犠牲にしてヘッドの形状を設計していることによるものであろう。
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低反発のわりに球離れは速いほうなので、操作性は犠牲になっている。シャフトもヘッドが走るので、自分でコントロールはしづらい。ただ初心者にはそのほうが簡単に感じるかもしれない。フェースプログレッションが大きく、フェースが前に出ているように感じる為、手首を使用してフェースの向きをコントロールするのは難しい。
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ERCVは、シャフトがヘッド直接取り付けられている特殊なホーゼルが無くなり、高評価であったが、こちらは又元の構えづらい取り付けになってしまっている。前述したがシャフトの挿し口に比べてずいぶんフェースが前に出ているように感じるので、お世辞にも構えやすいとは言えない。
また、全てのキャロウェイはそうであるが、若干のフックフェースになり、こちらもマイナス評価。さらにクラウンはチタンとカーボンのつなぎ目に溝が走っているのも残念。
このドライバーを購入してFWはツアーステージやロイヤルコレクションなど通常の顔つきのものを使用するのは大変違和感が出る。やはりキャロウェイの同種のFWを使用するべきか。
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クラウンがカーボンの為当然打感は柔らかく、音も鈍い。打球音は大きくは無い。マックテックNVGまでとは言わないが、それでもどちらかというと爽快な打球音とは言えない。当然弊社サイトプロスタッフにも不評であった。ただ、ERC・HOTやFUSIONよりは若干マシか。
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ラインナップからいっても、幅広い層のプレイヤーをターゲットにしているのかと思いきや、クラブ重量は310g以上と重い。さらにシャフトはしっかり目のフレックスであり、それなのにトルクだけ4.7と、なんとも要領を得ない。キャロウェイ独特の理論に基づいて設計されているのだろうか。アベレージヒッターが打つにはハードスペックであるので、ある程度(目安として42以上)のヘッドスピードは必要。
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メーカー純正のJV Xシリーズシャフトは推奨できない。カーボンクラウンの為、容易にリシャフトも出来ないので、初めから市販シャフトの装着された特注モデルが良い。
後は各個人のスイングタイプや体力によってチョイスしたい。オーソドックスで癖のない仕様ならば ROMBAX 6V05がお勧め。
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