X-DRIVEのフラッグシップモデルで、ツアーステージの王道を行くモデル。奇をてらった設計はせずに、上級者のニーズに正面から取り組んでいる。
以下メーカーHP抜粋
- 強弾道を追求した最新ボディ構造
「INTEGRATED POWER
BODY」
●新素材チタン合金Ca-Tiを採用したハイブリッド構造
●進化したハイパーメッシュクラウンとデュアルアローフェース
- 構えやすさ、強弾道をイメージできる形状の追求
●ターゲットに対してストレートに構えやすく、つかまり過ぎないイメージ
●ディープヘッドながら打ちやすさをイメージできるフラットクラウン
|
飛距離性能は高く、上級者が振れば振るほど飛距離が伸び、なおかつ操作性も損なうことがないような落ち着いた伸びをみせる。RatingGateのスタッフ試打ではオフシーズンの低気温状態にも関わらずしっかりと距離を伸ばし、上級者との相性の良さを明確に感じ取ることが出来た。
製造は遠藤製作所製であり、ヘッドの弾きに頼ることなく最大限のエネルギーをボールに伝えるような飛び方をする。遠藤製ヘッドのエネルギー効率の良さはブリヂストンの設計開発も認めるところであろう。
ノーマルスペックのままでもそのままプロが試合で使用しても何とかなってしまうほど完成度が高い。これこそがX−DRIVEであると声高に叫びたいモデルである。
|
ヘッド自体重心距離は短いもののヘッド自体の設計やシャフトが45インチオーバーであることも手伝い、捕まりは良くない。以前のツアーステージは見た目だけハードで実際は左に巻いてしまうような設計も見受けられたが、このヘッドはそのような「初級者向けの易しさ」にはそっぽを向いている。
回転数は少なめで打ちだし角も低い。力のない初級者向けのヘッドではない。
また45.25インチの長尺仕様なので実際に構えると少しヘッドが小さく感じる。460ccのでかヘッドに慣れている人には心もとなさを感じるかもしれない。
|
スライス、フック、高い球、低い球、どれも正確に打ち分けられる。自分の意思に対して比較的敏感にヘッドが反応してくれる。これも上級者好みである。
スコアラインもフェース全面に配置されておりフェース上をボールが滑る感覚も少ない。
表現するならば、「普通にスイングすれば捕まりは悪くボールも上がらない。しかしプレイヤーが意図すれば容易にその特性を上回る俊敏な動きをヘッドに与えることが出来る」と言ったらよいだろうか。
|
投影形状はオーソドックスな丸型でツアーステージユーザーには全く違和感なく構えられる。兄弟モデル(455)と並べて観察してみると、455の方が三角形に近く、クラウンの丸みも強い。プロ、上級者には415の方がイメージが良い。
接地部分の凹凸も少ないのでソールしてもグラグラするような事もない。
クラウン部は以前のPRGR社DUOのように網目上の構造を持つが実際に構えて日光の反射を受けても気になるものではなかった。
|
上級者であればあるほど好感触に感じるのではないかと思う。決して甲高くないがソリッドな感覚もあり、一枚の上質紙を指で弾いたような乾燥してなおかつ切れの良い打球音と打感である。
さすがに遠藤製のものである。プロパーモデルでも一つ一つ丁寧に作られている印象。
|
ボールを天高く投げ上げるような弾道は持ち合わせていない。正確にフェアウェイの一点を狙う為にはかなりのH/Sが必要である。
無理してオーバースペックを購入してしまえばボールはドロップして飛距離を大きくロスしてしまうことになるだろう。最低でも46m/sは欲しい。
|
純正シャフトの他にGD社のDJシリーズ、ディアマナのアヒナがラインナップされている。どちらもヘッドの特性を損なわないようにうまくチョイスされている。
どのシャフトでもバランスはD2であるが、クラブレングスも45.25インチであり、今時の長尺傾向をしっかりと取り入れていると言って良いだろう。
DJシリーズはフレックス表示に比べて少し硬めに感じる。
|