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クリーブランド ハイボアXL

飛距離

各メーカーが異形ドライバーを開発、発売する中で、いち早くオリジナリティを発揮し、ハイボアを発売したクリーブランド。
ナイキやタイトリストにも顕著に見られるように、異形のドライバーは総じて飛距離性能に難があることがほとんどであったが、このハイボアXLに関しては、異形の中では飛距離性能は飛びぬけて高い。RatingGateにも、飛距離性能が高いというレポートが多数読者から寄せられていた。
その性能は、オーソドックスなタイプのドライバーヘッドと比べても決して低くは無い。
それもRatingGateの調査では、ヘッド自体の飛距離性能が高いので、シャフトを変更すれば、さらに遠くまでボールを運べる可能性がある。
シャフトに関して言えば、たとえグラファイトデザイン製とはいえ、価格帯からもわかるようにコストパフォーマンス重視である。特に反発力が強いわけでもなく、主張がない。
せっかくこれだけの性能のヘッドなのだから、シャフトに関してももっと研究し、多少価格を引き上げてももう少し基本性能の高いモデルを装着してもらいたかった。

やさしさ

前作のハイボアは、まだまだ製作開発段階でおおよそヒットするようなモデルではなかったが、XLに関してはクリーブランドの開発意図の通りに仕上がっている。 方向安定性においては、タイトリスト907D1以上、ナイキのサスクワッチに匹敵するほどである。
驚くべきは芯をはずした時(オフセットヒット時)であり、超低重心である事が効果的に作用しているのか、ヘッドが回転してしまうのを重心自体が抑えてくれる。
特に慣性モーメントが高いわけではなく、深重心であるわけでもないのだが、明らかに傑出した方向性をもっている。例えばヒール側にはずした時も、ヘッドの下側がボールの下に入り込むような奇妙な感覚によって、ボールの飛び出し方向を補正してくれる。
一回だけでも実際に打ってみれば、極端な低重心が方向性能の重視に大きく貢献しているのがよくわかるだろう。
ヘッド自体はボールが上がりやすい設計ではないので、ヘッドスピードがあまり無い人は注意。
また入射角が少しでもダウンブローに入ると極端に飛ばなくなる。スクウェア〜アッパー気味に打つプレイヤーに向いている。

操作性

深重心のモデルはボールを後ろから押していくフィーリングが強いが、このハイボアXLに関しては、ヘッドがボールの真下に入り込みそのままヘッドの後方でボールを弾くような今までに無い感じがある。ヘッドは極端にローリングしにくいが、不思議と意図したボールが打ちやすい。
ただし球の高低を打ち分けるのは苦手。これは重心が極端に低いことに起因している。

構えやすさ

言うまでもないが、構えた感じは大きく違和感を感じる。見た目で拒否反応を起こす人は、ヘッド自体の性能がどんなに良くても駄目だろう。
ヘッドを無造作にポンっと置いても、ソールが比較的平らなのでヘッドの向きが変わることは無い。ここら辺のディテールはよく研究されている。

打感

はっきり言って打感は良くない。他のドライバーに比べると明らかに硬く、また打球音も大きい。芯に当たってもそうでなくても心地悪さは変わらず。
このドライバーを使用する時は、硬いボールは厳禁である。耳が痛くなるばかりか腕まで痺れそうであると表現しておこう。慣れてくれば気にならなくなるというわけではなさそうだ。
興味深いのは、同じ異形ドライバーのサスクワッチとは全く打感が異なるということ。バケツを叩いたような打感のサスクワッチに比べて、こちらは単純に硬い。どちらにしてもゴルフの楽しみが一つ減るだろう。

適性H/S

USメーカーらしく、シャフトフレックスはしっかりしているのだが、重量は軽めでSフレックスでも300gを切る。またバランスもC9程度と、実際に振ってみても比較的シャープな印象。
ヘッドに関してはボールが上がりやすい設計ではないので、購入の際にはあまり無理をしない方が良いだろう。
ゆっくりクラブの重さを感じて振るよりも、リズム感よく振り切りたい。

推奨スペック

シャフトの純正スペックはグラファイトデザインのオリジナルシャフトのみ。
ちなみにヘッドスピードが46〜7を超える人はXLツアーに移行する手もある。ただしこちらはヘッドバランスが一気にD5となってしまうので注意が必要。
クラブ性能レーダーチャート
※飛距離の基準について
 H/S 42m/s以下の方
 H/S 43〜46m/sの方
 H/S 47m/s以上の方
Fitting Map
※Fitting Mapでは、各要素のが縦に一直線に並ぶほどバランスが良い設計とみなされます。

総評

今回のモデルは、方向安定性がこれまでの慣性モーメントと深重心という二つの大きな指針以外の、他の要素にも大きく影響を受けるという事実を認識させられる事となった。
前回のRatingGateの調査では、前作のハイボアの失敗によってクラウンが凹んだモデルの開発は中止されるだろうと予想していたが、開発は続けられ、発売されたこのハイボアXLは、今度はクリーブランドの技術力の高さと、大きな可能性を示す結果となった。
前回、RatingGateで指摘していた、見た目の安っぽさも改善されている。クラウン部はほぼ前作と変わらないが、ソール面を見ればその差は一目瞭然。黒塗りのツヤ塗装で高級感もアップしている。
ハイボアが発売された当時は、契約プロにも不評で前作のラプチャーを使用するプロプレイヤーが多かったのに対し、このXLが発売されてからは、契約プロがこぞってこちらのモデルを使用し始めたことからも、このドライバーの完成度の高さがうかがえるだろう。
また、他社メーカーは当然ながら異形ドライバーの他にもオーソドックスな形状のドライバーも同時に発売しているのに比較して、クリーブランド社はこのクラウンの凹んだハイボアシリーズのみの発売である。よほど自信があるのか、もしくは社運をかけていることには間違いない。
コストを抑える為に、シャフトに安っぽさが見え隠れするが、それを差し引いても優秀なドライバーであろう。
競技で使うようなプレイヤーにもお勧め出来る。

ギア情報

クリーブランド
ハイボア XL
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