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>スリクソンZR-600(DUNLOP)
前作のW505が、若干ソフトな仕様に変更されたのに比べ、ZR−600は、又ハードな設定に戻りつつある。ヘッドスピードのあるプレイヤーならばそれ相応の飛距離が出せるが、スペックを背伸びすると途端に失速する。
ヘッド自体の飛距離性能は極めて平均的で何か新しい機能は感じられないが、上記の理由で、人によっては今までよりも飛距離が落ちたという評価も見受けられる。
シャフトが元調子で柔らかいのに球が上がりづらく感じた人も多い。誰でも使いこなせるスペックにはしないと言うメーカーの意向もあるのだろう。
440ccにしては丸型のさっぱりしたヘッドであるが、やさしいという印象は無い。やはり上級者向けのセッティングである。ただしボールの縦回転はかなり抑えられているので、落ち着いた球を打ちやすく、玄人好みのヘッド特性である。実際に打ってみた感じの重心距離は短めに感じられる。
シャフトの特性も手伝って、操作性は前作のW505から受け継がれており、素晴らしいの一言に尽きる。前述したが、ボールの回転が抑えられているので、球が落ち着いている。ボールの食いつきも長いので、低い球、高い球、スライス、フックにも柔軟に対応する。
ボールを押して運ぶイメージが出しやすい。上級者になればなるほど評価が高く感じられるだろう。
ここまで来るとこのフックフェースはダンロップの伝統なのか。いつまでたっても左を向くフェースは改善されない。というよりも改善する意思が無いのだろうか。
100歩譲ってボールを中よりに構える人には良いかも知れないが、多くの上級者は違和感を感じるだろう。
試しにブリヂストンやミズノなどの大手日本メーカーと同ロフトモデルを並べて比べて欲しい。明らかにスリクソンだけ異質なのがわかるだろう。
W505がかなりソリッドな柔らかさであったように、ZR−600もかなり柔らかく、上級者好み。 上級者が方向性を重視したいときには威力を発揮するであろう。
打ち比べてみると、X−DRIVE系よりも若干柔らかく、W505よりはほんの少し硬い感じか。ブリヂストンViQより音も落ち着いている。
純正シャフトが2種類ラインナップされているが、ヘッドがつかまりづらく上がりにくいので、やはり多少のヘッドスピードが要求される。当サイトレポートを見ても、スペックを背伸びすると途端に飛距離も方向性もロスするので注意が必要。クラブ本来の性能を引き出すためには45m/sは必要だろう。
シャフトが柔らかいというレポートも数多く上がったが、これはシャフトが元調子による事の影響であろう。
その他のシャフトにメーカー特注スペックもあるので留意して欲しい。
純正のシャフトは方向性重視の上級者向けとなっている。
もし基本性能を上げたいのであれば、同じく元調子のディアマナSシリーズなどが無難だろう。
飛距離性能をアップさせたいのであれば、グラファイトデザイン PTシリーズなどで冒険してみるのも面白い。
※飛距離の基準について
H/S 42m/s以下の方
H/S 43〜46m/sの方
H/S 47m/s以上の方
※Fitting Mapでは、各要素の
が縦に一直線に並ぶほどバランスが良い設計とみなされます。
W505の発売からフックフェースの改善に期待していたが、ここでもまだフックフェースは相変わらずのまま。上級者が構えてみて安心感を得られるようでなければアスリートブランドの価値が半減してしまう。果たして一般プロパー商品でなく、プロ支給モデルも同様のフェース角なのだろうか?
セッティング自体はかなりハードだが、打感、操作性などは上級者が満足の行くレベルにあるので、何とももったいない。
純正シャフトに関しても新モデルになるにつれて順次進歩が見られる。純正の3010Jばかりでなく 3010J Lightにまで 元調子のスペックを導入しているのも注目ポイントであろう。ライトスペックには先調子や中調子のものを組み合わせるのが通常であるが、恐らく方向性を最重視させたいメーカーの意向があるのだろう。
ダンロップ契約プロのコメントでも操作性の良さは特に評価が高い。
ちなみに価格帯としては、大手メーカーにしては良く抑えられていて、購入しやすいのは高評価である。
DUNLOP
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