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>マグレガー マックテック NVG2TOUR
マグレガーが上級者向けに開発したTOURモデルの飛距離性能は予想に反して秀逸である。先行発売のマグレガーNVG2の飛距離性能の高さはシャフトの性能が一番大きく、それは比較的力の無いスインガー向けに設計されていたため、ヘッドスピードの速いプレイヤー向けには合わないだろうと言うのが弊社試打スタッフ、エージェントの推測であったが、レポートの集計結果は、ヘッド自体の飛距離性能が高いというものであった。
ボールの質が通常のNVG2よりも、重くなるように設計されており、比較的重い、低スピンのボールが打ちやすい。スイングにあった最適シャフトと組み合わせることによって、あくまで低反発モデルの中の話ではあるが、高い飛距離性能を発揮してくれる。
どちらかというと本当の上級者向けではなく、ヘッドスピードは速いが、ボールが吹け上がったり、最適弾道と回転数のボールを打つ技術が無いプレイヤーが使用すると威力を発揮してくれる。その反面、本当の上級者が使用すると、ボールがコントロールしづらいというレポートも多かった。つまりどちらかというと高反発モデルの性質も併せ持っている。
スイートスポットも大きく、ヘッド容量もしっかりある。また、重心深度はメーカー未発表だがNVG2よりも深く感じる。上級者にはNVG2よりは扱いやすくはなっている。低反発ながら高反発のようにオートマチックな印象を持つ。
低反発モデルの中では操作性は良くない。どうしてもボールをしっかりと包み込んで運ぶという要素が見当たらないので、本当の上級者で、球筋を自分でコントロールしたいプレイヤーには不向きである。先述したように、高反発的な要素を併せ持つ。ただ重心が深い分、ヘッドが開いて右に飛び出すといった挙動はあまり見当たらない。NVG2のように変にボールがつかまるといったことも無く、オーソドックスな仕様である。
マックテックのNVシリーズというと、青い面長の特徴的なヘッドでフェースは四角形という独特な形状であったが、こちらはTOURという冠のとおり、オーソドックスな顔つきである。受信距離は相変わらず長いが、深度も深くなっているので、変にボールがつかまるということも無く、良く上級者向けに研究されている。
打感ははっきり言って悪い。NVG2もそうだが、こればっかりは試打スタッフ、エージェントの評価は散々たるものであった。独特な低いボワンといった不快な音で、これがある限り上級者には指示されにくいだろう。
メーカーカスタムシャフトにはRからラインナップされており、実はヘッドスピードの遅いプレイヤーにも充分対応可能なヘッドなので、幅広い層のプレイヤーが使用可能である。42、3あれば問題ないだろう。また上は50以下までなら対応できそうである。
お勧めはメーカーカスタムのディアマナMシリーズ。ヘッドとの相性が良く、高弾道低スピンの飛距離の出るボールが打ちやすい。PTシリーズも距離が出るがこちらはシャフトの特性上コントロールしにくいという意見が多い。純正のシャフトよりも現在はメーカーカスタムシャフトを推奨する。
※飛距離の基準について
H/S 42m/s以下の方
H/S 43〜46m/sの方
H/S 47m/s以上の方
※Fitting Mapでは、各要素の
が縦に一直線に並ぶほどバランスが良い設計とみなされます。
マックテックの上級者モデルとしては実際に初となるモデルで、ここまで性能を上級者向けにシフトできたのはさすがである。もともとマグレガーといえば二クラウスが契約していたころ、上級者しか使うことが許されなかった独特の雰囲気を持つクラブメーカーであった。それがいつの間にかマックテックのヒットに始まって初級者限定のお気軽メーカーになってしまっていた。
昨今、グレッグノーマンと契約したことから見ても、これからマグレガー社がツアーや上級者向けにターゲットを拡大していくことはほぼ間違いない。もともとはそれだけの技術力とスピリッツをもったメーカーなのであるから。これからのメーカー戦略からは目の離せないところであろう。
ただ、NVG2、NVG2 TOUR に関しては打球音、打感だけは早急に改善の余地があるところだろう。
マグレガー
マックテックNVG2 tour
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