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>ミズノ MP−003
飛距離性能について、ハードヒッターが思いっきり振りぬくことができるので、飛ばそうと思ったときに飛ばせるクラブではあるが、決して弾きがよいわけではなく、クラブの性能で飛ばせるというわけではない。おまけにスペックを背伸びすると、全くハードスペックになってしまう。
あくまで上級者が練習を繰り返して自分の手のように操作できるようになるクラブであって、他の簡単なクラブのように、ヘッドの弾きとシャフトのしなりで飛距離を稼ぐというタイプのクラブではない。
メーカーは強弾道を売りにしているようだが、その点では前作のMP−001の方が顕著。このクラブで飛距離を稼げるかどうかは、捕まった球を打てるかどうかにかかっている。基本的にはハードヒッター向けなので、体力に自信の無い人は避けたほうが無難。
スイートスポットはあまり大きくない。高さはそれなりに上がってはくれるが、ライ角は通常より2度以上フラットになっており、ボールの捕まりが良くないのでスライサーには難しいだろう。裏を返せばチーピンの出やすいプレイヤーには扱いやすいクラブといえる。420ccクラスでありながら、440ccにも匹敵する慣性モーメント4,000(g・cu)を誇る。
操作性は素晴らしい。打感の柔らかさも手伝って、上級者であればどんな球でも思い通りに操作ができるだろう。適正なヘッドローテーションの為の重心距離等の設定も絶妙。特に上下の球の打ち分けがしやすく、本当に熟練のプレイヤーの期待に応えてくれる。ただし、当然の事ながら相当の練習量は必要である。また、唯一ドローボールを打とうとした時に捕まりきらない事がある。
ミズノのMPシリーズは総じて構えやすい。当サイトスタッフプロもこぞって絶賛する。面長でもなく、丸すぎずも無く、ターゲットラインに対して気持ちよくアライメントをとることができる。MP−003はヘッド体積420ccの割には小ぶりに感じるので、初〜中級者は少し難しく感じるかも知れない。
低反発モデルの中でもトップクラスの柔らかさ。昔のパーシモンを思い出すようなマイルドな打感である。しかしながら試打スタッフからは賛否両論。柔らかすぎて物足りないという声も多数上がっている。これは初級者からプロまで多種多様なので、あくまで好みの問題だが、総合的に判断すると、もう少ししっかり感が欲しいところか。
どうしても45以上は欲しいところであろう。それ以下のプレイヤーのレポートは評価が極端に落ちてしまった。さらにボールを捕まえる技術を要するので、スライスに悩むプレイヤーは全く歯が立たない。
純正のシャフトは方向性重視の上級者向けとなっている。購入してみてどうしても方向性が安定しないというのであれば、先〜中調子でヘッドが走るモデルをお勧めする。
ヘッドを走らせて飛距離を伸ばしたいのならば SPEEDER 661
ボールのつかまりを良くして楽に飛ばしたいならば Tour AD M−65 75
左に引っ掛けたくなく、かつシャフトで飛ばしたいのならば SPEEDER 693HK
※飛距離の基準について
H/S 42m/s以下の方
H/S 43〜46m/sの方
H/S 47m/s以上の方
※Fitting Mapでは、各要素の
が縦に一直線に並ぶほどバランスが良い設計とみなされます。
顔に癖が無く、扱いやすいような印象を受けるが、実際はかなり対象者を選ぶクラブといえる。操作性や構えやすさといった上級者が重視するポイントは確実に押さえているので、長く大切に打ち込みたいクラブといえる。
ライ角が通常よりフラットになっているので、構えるだけで左に行きにくいことがわかる。だからといって、以前のPRGR のDUOHITのように、オーソドックスからかけ離れているという感じもしない。
このクラブを一生賢明に練習すれば、自分にとってなくてはならない宝物のようなクラブにはなるであろう。飛距離性能を求めるのであれば再考を要すといったところか。自作はかつての300Sのように、プロ、研修生がこぞって使用するようなクラブの開発に期待しよう。
ミズノ
MP-003
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