トピックスでも紹介したロフト調整機能付きドライバー。これまでのピンのドライバーの流れを組み、何か大きな改革と言えば遅ればせながらロフトを調整する機能を得たことくらいであるが、ロフトの調整幅が他社のものよりも細かく設定出来るという利点がある。
特筆すべきは予想に反して比較的高い飛距離性能。反発力も高く廉価ドライバーの中では非常によく飛んでくれる。
またどちらかというと右に飛び出しやすい。重心深度も長め。方向性も良くスイートスポットも広い半面、打感と打球音にはあまり気を使ってない。
マットブラックの塗装はもちろんコストも安く済むが、見た目を気にする日本人向けではないように思う。
大きな欠点は見当たらず、こじんまりとまとまった印象。値段が値段だけに（ロフト調整機能付きPING ANSER [ピン アンサー] ）、多少の粗は見逃しても良いかなという気になってくる。総合的には、お気軽にゴルフを楽しもうと言う人には財布が痛まない良クラブであると言えよう。PING社は見た目や構えやすさ、打感などには目もくれず、ひたすらに飛距離、方向性の向上を、限られた価格帯の中で目指している。日本ではあまり人気がないが、もう少し認められても良いはずである。

※Fitting Mapでは、各要素のが縦に一直線に並ぶほどバランスが良い設計とみなされます。