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>タイトリスト 905T
アーニーエルスを初めとしたUSトーナメントプレイヤーが圧倒的な飛距離を獲得した983Kの後継モデルでさらに飛距離性能をアップさせたという905T。飛距離性能は今時の低反発ドライバーの平均的な飛びに収まっている。
例えば良いスイングが出来たときには相当の飛距離が稼げるが、誰でも簡単に飛距離を伸ばせるというクラブではなく、どちらかというと玄人好みのセッティングになる。自分のテクニックで飛距離を稼ぎたい上級者には練習次第で自分の手足のように飛距離をコントロールできる。
スライサーは球が右にふけやすいので、飛距離が出にくい。どちらかというとボールを綺麗に捕まえることの出来るドローボールヒッターや左を嫌う人に向いている。
ボールのつかまり自体は良くない。それでいて今時のドライバー全体の傾向に従ってボールが高く上がりやすい。ヘッド体積も400ccと小ぶりで、やさしさを追い求めた設計ではない。簡単になったといっても初級者には使いこなせない可能性が高い。
低反発モデルの中でも球の食いつきは良く、ヘッドの形状も特にフッカー向け、スライサー向けということもない。上級者になればなるほど操作性は向上するだろう。練習次第では自分の意のままに球筋をコントロールできる。実際に弊社プロスタッフの中でも操作性の評価は極めて高い。タイトリストが最もこだわっているポイントの一つだろう。
タイトリスト独特の洋ナシ型のシェイプは、初期のタイトリストから殆ど変わらず、カラーリングも一緒で、使い慣れている人にはこの形以外には考えられないというプレイヤーも多い。ただあくまでもタイトリスト独特の顔つきなので、好みの分かれるところであろう。フェース角はほぼストレートでありこちらも評価は高い。
打感はどちらかというと柔らかめで、打球音は決して飛んでいるといった音ではないが、上級者が好みそうな適度な芯をもつ。プロV1やV1Xなどのスピン系のボールを使用すると、多少物足りないかもしれない。
ボールが上がりやすいといってもやはり上級者用のクラブであるので、決して無理はしてはいけない。ヘッドスピードが遅い人は飛距離が伸びないので敬遠した方が無難であろう。最低でも43m/sは欲しいところか。
メーカー特注スペックで様々な人気シャフトがラインナップされている。ヘッド自体がつかまりの良いモデルではないので注意。ヘッドの挙動を抑えてノーマルな癖の無いクラブに仕上げたいならばツアーAD M75がお勧め。ボールがつかまりやすく球を重くしてくれる。ただしある程度のハードヒッターでないと扱えない
※飛距離の基準について
H/S 42m/s以下の方
H/S 43〜46m/sの方
H/S 47m/s以上の方
※Fitting Mapでは、各要素の
が縦に一直線に並ぶほどバランスが良い設計とみなされます。
かたくなに伝統の形状とカラーリングを守り続けて来たタイトリストは、983Kから905T、さらに905Rへとヘッド容量をボアアップさせながらも大きな変化は行なってきていない。しかし着実に性能はゆっくりながらも進化し続けている。それがゆえにタイトリストファンはニューモデルでも安心して購入することができるのであろう。
905Rが発売された裏事情としては、905TがUSツアープロの間でどうも右にすっぽ抜けることが多いと言う意見が多かった為、慌ててクラブを設計しなおして発売となった様である。その噂通り、905Tはやはり左への引っ掛けは殆ど心配しなくて良い反面右へ飛び出すことが多い。
ある程度ボールを上手に捕まえる事が出来る上級者向けのクラブである事は確かなようだ。弊社サイトアマチュアエージェンシーの試打でもローハンディの人ほど総合的な評価が高い傾向があった。
ゴルフが上達してきて多少でも腕に自信の出てきた人、もしくは高い理想をもって豊富な練習量が確保できるプレイヤーであればお勧めしたいドライバーである。
タイトリスト
905T
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