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ヨネックスがヘッドスピード43m/s程度のプレイヤー向けに発売した2014年モデル。最大の特徴はグリップにタングステンウェイトを装着したカウンターバランス設計でありヘッド重量を重くして飛距離を伸ばそうという今のトレンドに沿って設計されたモデル。 一度見れば嫌でも印象に残るカラーデザインが特徴的で、定価も驚くほど安い→
イーゾーン XP
ヨネックスのHPには詳しい記述はなく、非常に見つけにくいが実は専用の
特設ページ
を設けているので詳細を知りたい方はそちらをごらんになるのが良いだろう。
平均的に良い数値が出た。反発係数もプロパーとは思えないほど高くボールの質も軽くない。今回は純正シャフトのみの試打でありこのシャフトの弾きがあまり良くなかったがそれでもコースでの試打ではビッグボールを連発していた。この価格を考えると非常に出来が良いという印象。
デザイン以外ヘッドにに癖がないことが易しさに繋がっている。超初心者向けではないがヘッドの投影面積が大きめで、これなら試合でも安心して使用出来そうだ。ボールの捕まりはあまり良くない。クイックアジャストシステムで左に調整しても、フェースが左を向くだけであまい大きく左には飛び出さない。またシャフトは意外と硬めのフレックスに設定されている。
オーソドックスなヘッドでありボールの食いつきもまあまあ。思いのほかローボールで風の下をくぐらす事は得意。その代わりボールを上げようとするとバックスピンが多めにかかる傾向があるので弾道が高いというよりはふけやすい。左右の打ち分けも容易に可能である。
フェース角を変えるとライ角も変わる。テーラーメイドの様に何十種類ものポジションというわけにはいかないので完璧に自分にあったポジションが見つかるかは運次第である。ただしシンプルな分メカに弱い人でも順応は容易であろう。それにしてもヘッド両側のオレンジは強烈である。ファッショナブルなプレイヤーにはカッコ良くうつるのだろうか
適度な金属音と柔らかさがミックスされて意外にも爽快感を感じる。プロスタッフ、アマチュアエージェンシーの中では少し鈍いという意見もあった。ちなみにスタンダードポジションでの打感は比較的澄んだ瑞々しい音であるが、ポジションを変更してセットすると少し音が濁る。
ある程度ヘッドスピードがあった方が反発力が上がるヘッドである。43m/s以上は欲しいところ。(メーカーの推奨は43m/s前後とある。)最もお勧めなタイプのプレイヤーとしては「腕力には自信があるがヘッドスピードが上がらない人」である。そういう人でもカウンターバランスとヘッドの重量でボールの勢いを上げることが出来る。
高いコストパフォーマンスを生かすためには純正スペック以外は考えられない。純正シャフトの飛距離性能は可もなく不可もなくといったところではあるが、そもそも設計自体がグリップのタングステンも含めたトータル設計なので不用意なカスタムは怪我のもとである。また前述したようにシャフトは表示よりも少し硬めであることにも注意したい。
さすが大手ブランドのヨネックス。塗装は非常に丁寧ではみ出しやムラも一切ない。日本製品の均一性はやはり世界の中でも最高水準にあるのだろう。ヘッドのデザインについては今更言うことは何もないがかっこよいと思えば購入すれば良いと思う。どこかの国にもこんな感じの虫が生息していたと思うのだが・・・・
※飛距離の基準について
H/S 42m/s以下の方
H/S 43〜46m/sの方
H/S 47m/s以上の方
※Fitting Mapでは、各要素の
が縦に一直線に並ぶほどバランスが良い設計とみなされます。
とにかくコストパフォーマンスの高いモデルである。→
イーゾーン XP
今時のトレンドはしっかりとおさえながら大きく偏向性も感じられないところは好感が持てる。
唯一、グリップが特殊であるので交換には専用グリップを装着する必要がある。これを知らないと プレイヤーの不利益につながるのでもう少しメーカーは販売のポップやHPなどで注意喚起を行うと良いと思う。
ヨネックス
EZONE XP
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