言わずもがな、クレイジー社の80tシリーズに対抗して新開発したモデル。何といってもフルレングス(シャフト全体)で80tシートを採用していながらこれまでのシャフトと変わらない価格帯を実現している点に注目したい。
以下メーカー抜粋
80t超高弾性シートを全長に採用することで、シャフトの強烈な撓りと戻りがプラスされる「未体験の飛距離」をテーマに開発されたシャフトです。
また最外層に4軸組布シート(クワドラ)を巻くことにより、スイング中のシャフトの挙動が安定し、ヘッドのブレを抑え確実のミートを可能にしました。
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ファイヤーエクスプレスの飛距離性能は高い。ただそれは全てのプレイヤーにといった設計ではなく、ヘッドスピード、スイングタイプによって恩恵を受けることができる人は限られている。
クレイジーのCB80を代表するように、80t高弾性シートを使ったシャフトは典型的な弾き系というイメージが定着しつつあるが、このシャフトは幾分挙動が穏やかであり、シャフトのしなりをうまく使って飛距離を伸ばしている。
つまりある程度ヘッドスピードが遅い人で、シャフトが要求するスイングリズムを再現できるようなプレイヤーであれば、シャフトのしなり戻りと80t特有のヘッドの走りで飛距離を伸ばすことが出来る。
半面、ヘッドスピードが速く、ボールが吹けあがって仕方がないような人には、決して劣っているというわけではないが現存のシャフトとあまり変わり映えがしなくなってしまうかもしれない。
またシャフトが戻りきらずにフェースが開いてしまうと、エネルギーがボールに伝わらない。クレイジーシャフトがスピン量の少なさで飛距離を稼いでいるのに比べてこのシャフトはシャフト自体の強固な復元でボールの推進力を得ている所以であろうと推察する。
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まずフレックスに注意したい。柔らかめのフレックス設定なので、普通の感覚でリシャフトをすると失敗しかねない。ある程度しなりを大きく感じる特性なので、返って扱いづらくなってしまう。
ボールの回転数は多くはないが、クレイジーに比べると若干数値は上がる。ボールが上がりづらい人にはやさしく、球筋もコントロールしやすくなるだろう。
また、比較的つかまりも良いのでスライサーにも向いているだろう。
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ヘッドは若干遅れて入ってくるのでインパクトでヘッド自体、並びにフェースの向きがスクウェアに戻ってくるのを待つ必要がある。
また打ち出し角が高いとボールの質が軽くなるのでドライバーのロフト角にも細心の注意を払いたい。
RatingGateスタッフの一人で切り返しをパッパとシャープに振りおろしてくるプロプレイヤーには、方向性の面でフィットしなかった。
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表示は先中〜中調子だが、実際に体感するのはシャフトの中ほどからゆっくりしなってくる感じで、切り返しが早いと中折れ感が出る。
インパクト前後ではシュッと加速する感覚もあるが、全体的にはヘッドを押していく感じ。制御できないほどヘッドが暴れてフェースがかぶってくる感じはしない。
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丸山茂樹プロがXフレックスを使用したことで注目をされたが、前述したとおり基本的にはローヘッドスピーダーの方が相性は良い。
今までクレイジーのLYシリーズでも打ちこなせなかった人などにも80tの反発力を実感できるだろう。
また、ある程度ヘッドスピードが早くても、シャフトのしなりを感じてインパクトをアジャスト出来れば打ちこなすことはできる。
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まず切り返しで大きくシャフトをしならせるような人は×。リストアクションが大きい人にも不向きである。
シャフト自体の復元力は強いので、リシャフトするだけで同じヘッドスピードでも飛距離性能が上がる可能性がある。
重心距離が長いヘッドにも適応するが、リアルロフトが多いと推進力がスピンによって吸い取られてしまうだろう。
また、左から右に横滑りをするフェードを得意とする人にもお勧めしない。飛距離性能のアドバンテージが望めないからである。
結論としては、トップで間があるようなローヘッドスピードのドローヒッターで、ボディターンを得意とするプレイヤーに適応性が高い。
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