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 ブリヂストン
 X−BLADE GR  P−1

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番手 3 4 5 6 7 8 9 PW
ロフト角(度) 20 22.5 25 28 31 35 40 45
ライ角(度) 60 60.5 61 61.5 62 62.5 63 63.5
フェースプログレッション(mm) 2.75 3.25 3.75
NS PRO 950GH
ウエイトフロー
長さ(インチ) 38.75 38.25 37.75 37.25 36.75 36.25 35.75 35.25
重さ(g) R 特注 401 (#5)
S 特注 405 (#5)
バランス R・S 特注 D1
TOUR DESIGN
B09-03i
長さ(インチ) 39 38.5 38 37.5 37 36.5 36 35.5
重さ (g) R 特注 376 (#5)
S 特注 379 (#5)
バランス R・S 特注 D0





X−BLADEを使用したいが難しいモデルは使用したくない人という欲張りな人向けに設計されたモデル。実は男子プロ、女子プロでもブリヂストンが上級者用に設計したプロモデルは使用せずにこちらのGRシリーズを試合で使用しているプレイヤーも多い。

飛距離重視、やさしさ重視である半面、打感の悪さはメーカーも認識しているようだ。




飛距離性能は比較的高いが暴力的なものではない。きちんと番手通りの距離が出ているし球筋も3IからPwまで高弾道で高さのフローも均一である。

総じて良く飛ぶが上級者が扱いに困ったりスコアに極端に不利に働くことはなさそうである。



ポケットキャビティを採用している意図通り、確かにスイートスポットは広い。しかしプロスタッフのレポートではこのアイアンを易しいと判断したものは少なかった。

後述するが、他のファクターにまでも影響を与えるほどの打感の悪さがあり、どんなに芯を喰ってもどうしても首をかしげてしまうからである。

打った瞬間に得る心地よい感覚と、自分の予想した球よりもまっすぐ飛んでいく球の軌跡を確認できなければ、 「易しい」 と判断は出来ないものである。 

ただし、ヘッドサイズは比較的広めで安心感に富む。



このアイアンにおける操作性の悪さはメーカーも認識している事であり、メーカーHP内のグラフにインフォメーションしていることは正直で評価に値する。

しかも、実際に試打を行うとプロ、アマチュア共にそれほど操作性の悪さを指摘したものは少なかった。つまりメーカーの過小評価とも言える。恐らくヘッドサイズが大きく重心距離も長めなので他の姉妹シリーズに比べて鈍感な感覚があるためであろう。

しかしRatingGateの評価では、球の食いつきは良くボールを押してゆく感覚が強いため、特にショートアイアンではラインを出してピンを狙っていける。

ただしパンチショットで低いボールはどうにも打てそうにない。重心位置が低いからだろうか、球の打ち出し角が高い。



前述したとおり、形状はオーソドックスであり上級者でも違和感は出にくいようである。唯一指摘を受けたのはトップブレードが厚いということであるが、これがないとスイートスポットは極端に小さくなってしまう。設計コンセプトとしては仕方のないところ。

フェースプログレッションは5番で3.25mmであり、若干グース設計。フェードにもドローにも容易に対応できるだろう。



まずはじめに、このアイアンの素材はSUSステンレスであって軟鉄鍛造ではない。X−BLADEの冠でこのアイアンを買った人はがっかりするかもしれない。それだけ軟鉄との打感の差がある。

タイトリストなどはマイルドステンレスで軟鉄により近付けた打感と打球音を実現しているが、このX−BLADE GRは何ともお粗末。プロスタッフの中では1球打っただけでもう打つ気さえ無くなってしまった者もいた。




ある程度のヘッドスピードが必要であるが、それでも42m/s程度がボーダーライン。球は比較的良く上がるのでそれほどシビアにパワーが必要なわけでもない。

また、Pwでロフトが45°とかなりストロング設計である。アプローチウェッジとの飛距離の差に注意が必要。



純正ではNSプロと純正カーボンの2スペックである。

今回は純正カーボンの試打を行っていない(必要がない)ために、コメントは出来ないが、バランスでD0設定なので、力のないプレイヤー向けであることは間違いがない。

プロパー品でダイナミックゴールドの設定が無いということも、本格派のプレイヤーはターゲットに入れていない証拠。

また新溝ルールには適合していないため、2014年1月からは競技では使用不可。



バックフェースの刻印と塗装された「GR」の文字はドライバーと同じであるがこれがすこぶる評判が悪い。

視覚的なインパクトを強めようと思ったのだろうが、飽きが来るのも早いように思うし何より洗練性にかける。何年も使うアイアンとしては推奨できるものではない。

加えて背面のサテンも安っぽい仕上げでどうにか価格を抑えようという狙いが見え隠れする。









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契約プロがGRアイアンを使用していることから、完成度が気になっていたところであるが、残念ながら高い評価は得られなかった。これまでのX−BLADEアイアンからの進化が感じられず、駄作とまではいかないものの、傑出したファクターが見当たらない。

価格においても新作のX−BLADE703の定価よりも3000円低い設定であるが、

性能はそれ以上に低い。

プロがこのままの性能で使用している可能性は薄いだろう。

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