以下、メーカー記述より抜粋
構えやすさが向上したヘッド形状、 トップラインをさらに薄くし、新しくすっきりとしたホーゼルデザイン。
コントロール性能がさらに向上。 X-20 TOURアイアンに比べて、ややコンパクトなヘッドサイズで、コントロール性を向上。中上級者好みのコントロール性能を重視。
ノッチウェイティング・システムをさらに進化させ、余分な重さをトゥ、ヒール部分に分散。高慣性モーメントの向上により、優れた方向性と安定した弾道が得る。
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SUS630ステンレスをベースにこれまでのキャロウェイのクラブにおける進化の流れを損なうことなく設計されてきたモデルではあるが、飛距離が稼げるモデルではない。
キャロウェイ社の意図としては決して飛距離をないがしろにしてきたわけでは無さそうであるが、ヘッド自体の反発力が高くないのは事実である。
RatingGateでは計測器のデータを重視しているわけではないが、ボールの初速を測ってみてもやはり高い数値は得られなかった。かなりのストロングロフト設計であるが、それによって飛距離はやっと標準的な飛距離を維持しているといった感じである。
ボールの回転数も高く、ロングアイアンに至ってはグリーン上で止めるためにはかなりのヘッドスピードを要する。
ローヘッドスピード層はロングアイアンの飛距離が番手以上に伸びない恐れもある。
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X−22に比べてこちらのX−22ツアーになるとずいぶんグースの度合いも少なくなってはいるが、まだまだ一般的に見るとボールを包み込む感覚は残る。レガシーアイアンのグース度合とさほど変わらない。
また、トップブレードも適度な厚みがあるが、X−22を代表とするキャロウェイ独特の’弁当箱’のような不適当な厚みは見当たらない。
ボールの捕まりは割と良く、まあ見た目通りといった感じであり、チーピンが怖いドローヒッターには扱いづらいかもしれないが、アベレージヒッターでも使いこなせないということはなさそうである。
またヘッドスピードの無い人は、ボールの上がりづらさが原因となって特にロングアイアンで苦労するかもしれない。
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まず、上級者であればあるほど操作性の良さは実感できるだろう。日本市場の現行アイアンの中でもボールの回転数はかなり多い部類に入り、弾道は低く切れ味は鋭い。低いフェードボールなども難なく打ててしまう。
ただ球離れは早めに感じるので、軟鉄鍛造のようなフィーリングは期待出来ない。
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ツアーという冠があるものの、こだわりの強い上級者の期待する構えやすさはない。
グースが付いているので右が怖いプレイヤーには良いだろう。またある程度トップブレードが厚くないと不安な人にもお勧め出来る。
また、X−22に比べてホーゼルがノーマライズされ、良い意味でキャロウェイらしさはなくなってきている。
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今回、一番悪評が集まったのがこの打感。軟鉄鍛造アイアンと比べると明らかに硬くて打球音も不快に感じる。
タイトリストなどもこれまでマイルドステンレスを素材に使用してきたが、それと比べてもまだまだ評価が低い。ご自慢のノッチウェイティングシステムによるウェイト分散も原因となっている可能性が高い。
しかしながらもともとビッグバーサを代表とするキャロウェイのアイアンの歴史においては、打感の良さなどは求めていない。これまで同社アイアンを使用し続けてきたユーザーにとっては何ら気になるほどのものでもないのかもしれない。 |
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上記の特性を考慮に入れると、まずある程度のヘッドスピードが無いとこのアイアンの切れ味は実感できないだろう。それに一定のスキルも必要となる。
46m/s以上あれば問題はないだろう。前作のX−20ツアーに比べると重量も多少軽めになってきている。
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純正シャフトはメンフィス10スチールとNSプロがラインナップ。M10はユニフレックス(SR相当でフレックスのバリエーションが1種類のみ)である。
メンフィス10は、ダイナミックゴールドと同じ、トゥルーテンパー社製で、当時はメーカーOEMの純正シャフトとして評価は低かったものの、日本では谷口プロ、アメリカではアニカ・ソレンスタムなども使用したことである程度評価は高くなってきている。ヘッドスピードによってキックポイントが微妙に変わり、どんなヘッドスピードにも対応できるシャフトとして有名。
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見た目に関してはX−22アイアンよりもよりシャープになっている。バックフェースも黒がベースカラーとなっており、玄人受けするが、ポケットキャビティがオモチャのようなデザインであることには変わりはない。いわずもがな、鉄素材のものに比べると高級感は得られない。
以前はロゴがポロリと剥がれ落ちるようなもろさもあったが徐々に改善されてきている。
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