特許申請中のスタビライザーグリップや振動を吸収するハーモニックメタルなど新機能が多く盛り込まれているが、決して奇をてらわずに基本性能の向上に努めている。
ターボラバーはViQからの技術を応用していると思われる。また「りきまず。ゆったり。遠くまで。」のキャッチフレーズが示すとおり、練習量の確保できないプレイヤーでも最大限の易しさを感じることが出来る様な設計をしている。
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あまり練習をしていないプレイヤーが二日酔いでティーグラウンドに立ったとしても、いつもの飛距離を維持できる。そういう類のセッティングである。
一般的には良く飛ぶ部類に入る。長尺、軽量のメリットを存分に活かしてヘッドスピードをあげる事が出来、球筋も比較的重い。ジオテックのクロトRE10
の球筋とよく似ている。
高弾道でボールの回転数が多いことを指摘するインプレッションを良く目にするが、それは間違いである。広いレンジで実際にこのクラブにフィットしたコースボールを打っていれば、ボールの質が決して軽くない事がわかると思う。これこそが高い飛距離性能の要因である。
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慣性モーメントも大きいのだろう、ヘッド自体は大きく暴れたりせずに出来るだけ飛球線にフラットに挙動を保とうとする力が強い。
ただし純正シャフトはは501w、601w共に少し主張が強く、シャフトの中間あたりから大きくしなる傾向がある。
スタッフプロが打つと何球打っても真っ直ぐしか飛ばなかったが少し純正シャフトの挙動に慣れるまで時間がかかっていた様だ。
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ボールの打ち出し角が高いので風の強い日などは注意が必要。ただ、アゲインストでもそれほど大きく方向を変えられたりせず、横に伸びるようなビッグボールが打ちやすい。
フックボールを打とうとしても打ち出しが左に出易いので左サイドのOBが怖い。
純正シャフトも剛性感にかけるのでヘッドスピードによっては心許ないのではないかと思う。
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特に10.5°11.5°ではフェースが左を向いているのが顕著に確認出来るが、ヘッドの右下部を肉厚にすることによって出来るだけストレートを向いているように見せている。カムイなどが塗装の方法でストレートに見せるのとは対照的である。
ヘッドの座りは良好で、ソールしてもぐらつくことはない。
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金属音が比較的高いもののあまり安っぽい感じではないのでRatingGateプロスタッフにも高評価であった。
特にオフセットヒットした時にもあまり不快にならない。上達の助けにはならないが月に一度のラウンドで不快な思いはしなくて済むのは素晴らしいことである。
ただ、アマチュアのエージェンシーからはツアーステージブランドにしてはあまりに打感が硬くて打球音が高いという指摘もちらほら。
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もちろんローヘッドスピード層をターゲットにしているが、基本性能が高いので45m/s以上でも対応できる。そういう意味で60g代のシャフトをラインナップさせているのは賢い事であろう。
実はこのクラブによってスタッフプロのヘッドスピードが2m/s程度上がったことを報告したい。本気で買い替えを検討しているスタッフもいた。
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購入層を考えれば純正シャフトがコストパフォーマンスが高い様に思える。重量や(シャフトの)重心位置などもしっかりとセッティングされており、長尺で一番ヘッドスピードが稼げるようになっている。
プロパー製品の純正スペックは大きな失敗が無いことがメリット一つと言えるだろう
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丁寧に作り込まれている。これはなんとかゼクシオの牙城を崩そうと企むブリヂストンからすれば当然の事。マニアや上級者が好むオーダーメイドクラブではなく一般プロパー品の購入層は見た目の仕上がりも大きな購入基準だからである。
ゼクシオの仕上がり、デザイン性はRatingGateでも報告している通りかなり水準が高い。少なくともそれと同等かそれ以上のものでなければ購入意欲も萎えてしまうというものである。
塗装も丁寧で文字のはみ出しなども皆無。
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