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なんと言っても一番の売りはストレートフィットシステム。付属のレンチによって8種類のポジションを選択し、クラブ特性をプレイヤーに合わせることが出来る。テーラーメイドにも同様のシステムのドライバーが同時期に発売されており、こちらも注目を浴びている。
今回の分析はスクウェアタイプのものであるが、前作同様、丸い形状のDYMOストレートフィットも同時に発売されている。
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ナイキのスクウェアヘッドは抜群の方向性を誇りながらも飛距離性能は頼りなく、飛ばないドライバーの代名詞のようになってしまっているが、今回も又高い評価は得られなかった。
極端に飛距離が落ちるわけではないが、打った瞬間にエネルギーがヘッドから逃げて行くのがわかってしまう。最長不倒距離を目指すのであればこのヘッドは選択に値しない。
飛距離性能の面においてはまだまだ研究課題が残されていると言えるが、その分今後の性能向上が期待出来るところでもある。初代のサスクワッチに比べると改善はなされている。
蛇足だが、円形のDYMOと四角形のDYMOスクウェアを比較すると、円形のモデルの方が飛距離性能は高い。
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飛距離性能を犠牲にしてまでもひたすら易しさを追求するモデルだけあって業界屈指の方向性は相変わらず。
手首をこねくりまわしてもヘッドは頑固に元の挙動を保とうとするこのヘッド特性に勝るドライバーはこれ以上に存在しないといっても良い。
シャローフェースに起因する上下のミスに対する許容度の低さはあるが、それでも圧倒的な直進性は魅力。体験した事のない方は是非試していただきたい。
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ヘッド特性が極めて鈍感なことと、ボールの打ち出し角、回転数がともに高めであること、シャローフェースなどの理由によって、操作性は評価が低い。
上級者になればなるほど、構えた途端に「あ、これはナイスショットになるな」というフィーリングが湧き出る感覚があると思うが、その大切な感覚も鈍ってしまうほどにヘッドの形状、カラーリングが不可思議である。あげて下ろす。これしか打つことが出来ない。
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今回のストレートフィットシステムにより、極端なフックフェースなどは改善されてきている。
興味深いのは、四角形でラインが出しづらいという意見は、上級者であればあるほど顕著になった点。
反対に初心者〜中級者のレポートにはかえって構えやすいという意見も多く、上達度合によってフィーリングの違いが浮き彫りになった。
また後ろの四角形の部分のグレーのカラーリングは不要と感じた人が多かったのもまた事実。この点においては初代からあまり進化が見られない。
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悪名高い初代〜前作までの打吸音についてはご存じの方もいるだろう。デンデン太鼓などと揶揄されたユーザーも多かった。さすがにナイキもそれは研究してきており、このDYMO系になって大分改善がみられる。
まだまだノーマルであるとは言えないものの、芯に当たった時は手元にがっちりとその感触が残るようになった。もし前作までが打感と打球音の為に購入を諦めていた人がいるならば、間違いなくDYMOはお勧めできると言える。
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ナイキ純正でもバサラやツアーAD、ディアマナなどがラインナップされてきており、特にヘッドスピードの制限を受けるものではない。
しかしながら飛距離性能が高くないことを考えると、やはりローヘッドスピード層には適応にならないだろう。
月並みだが飛距離よりは方向性に難のあるハードヒッターや狭く距離の短いコースのためのセカンドドライバーとして威力を発揮するかもしれない。
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純正スペックに関してだが、バサラはローヘッドスピード層にしか適応にならない。ツアーADシリーズはメーカー推奨43m/s〜という設定になっているものの、非力でスイングテンポの速い人には合わない。
ヘッド特製から考えれば先の柔らかいシャープすぎるシャフトではヘッドの良さを殺してしまう。その意味ではナイキの純正シャフトのチョイスはさすがによく検討がなされている。
読者の皆さんが興味があるのは話題のLY−01などとの相性だろうが、今回は残念ながら未検討であるため言及をさけようと思う。ストレートフィット専用の接着部分であるためリシャフトが容易ではないからである。
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USメーカーらしく、値段が抑えられている分塗装が雑なところが見える。また下記の写真のように塗装のラメにしても日本の大手メーカーよりも粒子が大きく、アメリカ向け。日本のユーザーには安っぽさを醸し出す要因となっている。
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