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SLE適合モデルにおいては素晴らしい飛距離性能を発揮したEPONゴルフのテクニティ460ZRであるが、高反発モデルにおいては標準的な性能に留まった。
決して飛ばないというわけではないが、高反発モデル特有の圧倒的な初速の速さは感じられない。
また、メーカーの謳い文句である低重心、深重心からくる高弾道低スピンの弾道は、ヘッドの設計からくるオートマチックなものではなく、プレイヤーのスキルに影響するところが大きいだろう。
フェースも薄く作られているためにヘッドスピード45m/sまでの方限定との記述があり、それ以上の人だとヘッドが破損する可能性がある。
だが、競技に出ない、しかも45m/s以下のヘッドスピードの人向けの高反発モデルで、このクラブの様な玄人向けの設計を好むプレイヤーがどれだけ存在する事であろう。
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低反発モデルと同じく、ヘッド自体は460ccでありながら430ccほどの投影面積に感じられるほどのディープフェース。簡単に誰でもまっすぐ飛ばせる設計ではないことは前述した通り。
練習量の豊富なプレイヤーが使用すれば、正統派のスイングを身に着けやすいかもしれないが、どちらかというと、玄人好みの設計である。
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高反発モデルにしては球の食いつきはよく、メーカーが謳うような深重心さも感じられない。シャープな印象で、操作性は悪くない。純正シャフトはマッハライン3041以外であれば、手先の微細な動きにも機敏に反応してくれるだろう。
高い球、低い球も打ち分けやすく、ボールの回転もコントロールしやすい。
ただ、純正シャフトは、ボールを押していくような感覚はあまり無い。
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実際に構えてみると、低反発と同じく全くオーソドックスな顔つきで、しかもこれはメーカーでフェイス角、ロフトなどはある程度指定可能。
460ccとは思えないような引き締まったフォルムは、上級者を満足させるのに十分な設計であるが、反面現在のトレンドである出来るだけ投影面積を大きく見せる最新ドライバーのような安心さは無い。
フェース角を±0に指定する人が多いようだが、これだけでかなりつかまりづらくなってしまったという報告も届いている。
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1球打っただけでは高反発とは思えない程の柔らかい打感は、低反発と同様に試打スタッフ、特にプロスタッフの間では高評価である。
打球音も決して今までの高反発モデルのように耳が痛くなるような不快なものではなく、さすがは古くからゴルフシーンをリードし続けてきた遠藤製作所ならではである。
同社の低反発モデルと比べても遜色ないほどで、むしろ柔らかすぎる打感が嫌いな人にはちょうど良いかもしれない。
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適応スピードは本来ならば44〜48m/sほどであろうが、前述の通り、メーカーで45m/sが限度とされている。
この設計で、もっと高ヘッドスピード層にまで対応できる強度があるならば、クラブ全体の評価も全く違うものになったであろう。
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低反発モデルと同じように、RatingGateではマッハライン3041はお勧めしない。ヘッドスピードが遅くても、5350のほうが、飛距離性能、方向性ともに向上するであろう。
ヘッドスピードが速くない人は、NGS社の新製品、Delightというモデルを試してみると面白いだろう。(2007年6〜7月発売予定)
このシャフトは、ある程度の中級者から上級者でヘッドスピードが遅い人が、飛距離を伸ばせることが出来るという。
以下に標準シャフト選択の目安を記す。(SLE適合モデルに同じ)
NGS Machline5350 先が柔らかく手元が固い先調子 シャフトのしなり感があり、ヘッドが返りやすくボールのつかまりが良い
NGS Machline 7080 基本仕様は5350と同じ。重量がかなり重くなる。フレックス値もかなり硬く、Sフレックスでも通常のSX程度のハードさ
NGS Machline 3041 シニア、レディース仕様。重量42g前後の超軽量シャフト。 ゆったりと大きくスイングするスインガー向き
※マッハラインPROTOも基本性能は上記に同じ。詳しくはNGSまで
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